地球温暖化2
出典: Jinkawiki
2008年8月4日 (月) 14:32の版 Bunkyo-student2008 (ノート | 投稿記録) ← 前の差分へ |
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- | '''①地球温暖化とは''' | + | ==地球温暖化とは== |
地球の平均温度が上昇する現象である。主な原因となるのは、二酸化炭素やメタンなどの温室効果ガスである。温暖化は地球規模の様々な被害をもたらしている。 | 地球の平均温度が上昇する現象である。主な原因となるのは、二酸化炭素やメタンなどの温室効果ガスである。温暖化は地球規模の様々な被害をもたらしている。 | ||
- | '''②地球温暖化による被害''' | + | |
+ | ==地球温暖化による被害== | ||
地球温暖化が原因となって起こる異常気象により、現在世界中で様々な被害が多発している。海水面の上昇、氷河の大幅な後退、気温上昇による森林火災の多発、大雨による洪水被害、干ばつによる食糧不足や水不足、台風の異常発生、経済損失などである。このまま温暖化が進むと、100年後には海面は最大88㎝上昇し、5万種の生物が絶滅、平均気温は1.4~5.8℃上昇、マラリアなどの熱帯性の感染症の発生範囲の広がり、年間約35兆円の損害など、被害は拡大する一方である。 | 地球温暖化が原因となって起こる異常気象により、現在世界中で様々な被害が多発している。海水面の上昇、氷河の大幅な後退、気温上昇による森林火災の多発、大雨による洪水被害、干ばつによる食糧不足や水不足、台風の異常発生、経済損失などである。このまま温暖化が進むと、100年後には海面は最大88㎝上昇し、5万種の生物が絶滅、平均気温は1.4~5.8℃上昇、マラリアなどの熱帯性の感染症の発生範囲の広がり、年間約35兆円の損害など、被害は拡大する一方である。 | ||
- | '''③現在行われている取り組み''' | ||
- | ・気候変動枠組条約…大気中の温室効果ガスの濃度を安定化させることを目的として、1922年の地球サミットで開放され、1994年に発効された条約。現在191カ国及びEECが締結している。 | + | ==現在行われている取り組み== |
+ | ・'''気候変動枠組条約'''…大気中の温室効果ガスの濃度を安定化させることを目的として、1922年の地球サミットで開放され、1994年に発効された条約。現在191カ国及びEECが締結している。 | ||
- | ・京都議定書…気候変動枠組み条約の目的を達成するためにCOP3で採択された議定書。先進国等に対し、温室効果ガスを一定数値削減することを義務付けている。また、それを達成するための京都メカニズム等を導入。平成17年2月16日に発効され、現在176カ国及びEECが締結している。 | + | ・'''京都議定書'''…気候変動枠組み条約の目的を達成するためにCOP3で採択された議定書。先進国等に対し、温室効果ガスを一定数値削減することを義務付けている。また、それを達成するための京都メカニズム等を導入。平成17年2月16日に発効され、現在176カ国及びEECが締結している。 |
+ | ・'''クールアース50'''…京都議定書終了後の2013年以降の枠組みづくりにおける国際的議論を主導するため、平成19年5月に日本が発表した提案。世界全体の温室効果ガス排出量を2050年までに半減するという世界共通の長期目標や、2013年以降の国際的な枠組みの構築に関して、Ⅰ)主要排出国がすべて参加し、世界全体での排出削減につながること、Ⅱ)各国の事情に配慮した柔軟で多様性のある枠組みとすること、Ⅲ)省エネなどの技術を活かし、環境保全と経済発展とを両立すること、という3原則を提示。また、これらの原則を実現していくため、日本は温室効果ガスの排出の抑制と経済成長を両立させようとする志の高い途上国を支援することを表明した。 | ||
- | ・クールアース50…京都議定書終了後の2013年以降の枠組みづくりにおける国際的議論を主導するため、平成19年5月に日本が発表した提案。世界全体の温室効果ガス排出量を2050年までに半減するという世界共通の長期目標や、2013年以降の国際的な枠組みの構築に関して、Ⅰ)主要排出国がすべて参加し、世界全体での排出削減につながること、Ⅱ)各国の事情に配慮した柔軟で多様性のある枠組みとすること、Ⅲ)省エネなどの技術を活かし、環境保全と経済発展とを両立すること、という3原則を提示。また、これらの原則を実現していくため、日本は温室効果ガスの排出の抑制と経済成長を両立させようとする志の高い途上国を支援することを表明した。 | + | ・'''クールアース推進構想'''…「クールアース50」を具体化するため、平成20年1月に日本が発表した構想。Ⅰ)ポスト京都フレームワーク、Ⅱ)国際環境協力、Ⅲ)イノベーション、の3点を提案し、それぞれⅠ)温室効果ガスの削減目標の公平さを確保し、主要排出国とともに国別総量削減目標を掲げて取り組むこと、Ⅱ)世界全体で2020年までに30%のエネルギー効率の改善や100億ドル規模の新たな資金メカニズム(クールアース・パートナーシップ)を構築すること、Ⅲ)革新的技術の開発と低炭素社会への転換、などを表明した。 |
- | ・クールアース推進構想…「クールアース50」を具体化するため、平成20年1月に日本が発表した構想。Ⅰ)ポスト京都フレームワーク、Ⅱ)国際環境協力、Ⅲ)イノベーション、の3点を提案し、それぞれⅠ)温室効果ガスの削減目標の公平さを確保し、主要排出国とともに国別総量削減目標を掲げて取り組むこと、Ⅱ)世界全体で2020年までに30%のエネルギー効率の改善や100億ドル規模の新たな資金メカニズム(クールアース・パートナーシップ)を構築すること、Ⅲ)革新的技術の開発と低炭素社会への転換、などを表明した。 | ||
- | '''④世界全体としての今後の課題''' | + | ==世界全体としての今後の課題== |
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+ | ・平均気温が3℃上昇すると地球のシステムが変わってしまうため、気温上昇を2℃以下に抑える。 | ||
- | ・平均気温気温が3℃上昇すると地球のシステムが変わってしまうため、気温上昇を2℃以下に抑える。 | ||
・先進国の中でも温室効果ガス削減意識の低い国に京都議定書への参加を促す。 | ・先進国の中でも温室効果ガス削減意識の低い国に京都議定書への参加を促す。 | ||
- | ⑤私たちにできる温暖化対策 | ||
- | ・省エネ編(使っていない電化製品のコンセントを抜く。テレビを見る時間を減らす。冷房の温度は高めに、暖房の温度は低めに設定する。風呂の残り湯を洗濯に使う。炊飯ジャーの保温を止める。家族が同じ部屋で過ごすようにする。) | + | ==私たちにできる温暖化対策== |
- | ・買い物編(エコバッグを活用する。包装の少ない商品を選ぶ。壊れた時は修理してできるだけ長く使う。エネルギー効率の良い家電製品を選ぶ。リサイクル商品を選ぶ。) | + | ・'''省エネ編'''(使っていない電化製品のコンセントを抜く。テレビを見る時間を減らす。冷房の温度は高めに、暖房の温度は低めに設定する。風呂の残り湯を洗濯に使う。炊飯ジャーの保温を止める。家族が同じ部屋で過ごすようにする。) |
- | ・車編(アイドリングストップやエコドライブを心がける。公共交通機関を利用する。近場に行くなら自転車か徒歩で。) | + | ・'''買い物編'''(エコバッグを活用する。包装の少ない商品を選ぶ。壊れた時は修理してできるだけ長く使う。エネルギー効率の良い家電製品を選ぶ。リサイクル商品を選ぶ。) |
- | ・住まい編(太陽光発電システム、屋上緑化、断熱材、雨水貯水タンク) | + | ・'''車編'''(アイドリングストップやエコドライブを心がける。公共交通機関を利用する。近場に行くなら自転車か徒歩で。) |
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+ | ・'''住まい編'''(太陽光発電システム、屋上緑化、断熱材、雨水貯水タンク) | ||
温暖化は地球規模の問題であり、そもそもは人間が豊かさを求め続けるがゆえに発生した問題である。そのため、温暖化を防止するためには政府だけでなく地球に住む人間一人一人が努力していかなければならない。 | 温暖化は地球規模の問題であり、そもそもは人間が豊かさを求め続けるがゆえに発生した問題である。そのため、温暖化を防止するためには政府だけでなく地球に住む人間一人一人が努力していかなければならない。 | ||
- | ≪参考≫ | + | |
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JCCCA全国地球温暖化防止活動推進センター(http://www.jccca.org/content/view/824/731/) | JCCCA全国地球温暖化防止活動推進センター(http://www.jccca.org/content/view/824/731/) | ||
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地球温暖化とは
地球の平均温度が上昇する現象である。主な原因となるのは、二酸化炭素やメタンなどの温室効果ガスである。温暖化は地球規模の様々な被害をもたらしている。
地球温暖化による被害
地球温暖化が原因となって起こる異常気象により、現在世界中で様々な被害が多発している。海水面の上昇、氷河の大幅な後退、気温上昇による森林火災の多発、大雨による洪水被害、干ばつによる食糧不足や水不足、台風の異常発生、経済損失などである。このまま温暖化が進むと、100年後には海面は最大88㎝上昇し、5万種の生物が絶滅、平均気温は1.4~5.8℃上昇、マラリアなどの熱帯性の感染症の発生範囲の広がり、年間約35兆円の損害など、被害は拡大する一方である。
現在行われている取り組み
・気候変動枠組条約…大気中の温室効果ガスの濃度を安定化させることを目的として、1922年の地球サミットで開放され、1994年に発効された条約。現在191カ国及びEECが締結している。
・京都議定書…気候変動枠組み条約の目的を達成するためにCOP3で採択された議定書。先進国等に対し、温室効果ガスを一定数値削減することを義務付けている。また、それを達成するための京都メカニズム等を導入。平成17年2月16日に発効され、現在176カ国及びEECが締結している。
・クールアース50…京都議定書終了後の2013年以降の枠組みづくりにおける国際的議論を主導するため、平成19年5月に日本が発表した提案。世界全体の温室効果ガス排出量を2050年までに半減するという世界共通の長期目標や、2013年以降の国際的な枠組みの構築に関して、Ⅰ)主要排出国がすべて参加し、世界全体での排出削減につながること、Ⅱ)各国の事情に配慮した柔軟で多様性のある枠組みとすること、Ⅲ)省エネなどの技術を活かし、環境保全と経済発展とを両立すること、という3原則を提示。また、これらの原則を実現していくため、日本は温室効果ガスの排出の抑制と経済成長を両立させようとする志の高い途上国を支援することを表明した。
・クールアース推進構想…「クールアース50」を具体化するため、平成20年1月に日本が発表した構想。Ⅰ)ポスト京都フレームワーク、Ⅱ)国際環境協力、Ⅲ)イノベーション、の3点を提案し、それぞれⅠ)温室効果ガスの削減目標の公平さを確保し、主要排出国とともに国別総量削減目標を掲げて取り組むこと、Ⅱ)世界全体で2020年までに30%のエネルギー効率の改善や100億ドル規模の新たな資金メカニズム(クールアース・パートナーシップ)を構築すること、Ⅲ)革新的技術の開発と低炭素社会への転換、などを表明した。
世界全体としての今後の課題
・平均気温が3℃上昇すると地球のシステムが変わってしまうため、気温上昇を2℃以下に抑える。
・先進国の中でも温室効果ガス削減意識の低い国に京都議定書への参加を促す。
私たちにできる温暖化対策
・省エネ編(使っていない電化製品のコンセントを抜く。テレビを見る時間を減らす。冷房の温度は高めに、暖房の温度は低めに設定する。風呂の残り湯を洗濯に使う。炊飯ジャーの保温を止める。家族が同じ部屋で過ごすようにする。)
・買い物編(エコバッグを活用する。包装の少ない商品を選ぶ。壊れた時は修理してできるだけ長く使う。エネルギー効率の良い家電製品を選ぶ。リサイクル商品を選ぶ。)
・車編(アイドリングストップやエコドライブを心がける。公共交通機関を利用する。近場に行くなら自転車か徒歩で。)
・住まい編(太陽光発電システム、屋上緑化、断熱材、雨水貯水タンク)
温暖化は地球規模の問題であり、そもそもは人間が豊かさを求め続けるがゆえに発生した問題である。そのため、温暖化を防止するためには政府だけでなく地球に住む人間一人一人が努力していかなければならない。
参考
JCCCA全国地球温暖化防止活動推進センター(http://www.jccca.org/content/view/824/731/)
マイクロ先生の地球一よくわかる温暖化問題(http://www.team-6.net/-6sensei/)