フィンランドの教師
出典: Jinkawiki
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フィンランドの教育は「全ての知識を一律に覚えることはない」と考えられている。わからないことがあれば、その時に自分で調べて理解できるようになればよい。調べて考えられる能力を身に付けるほうが重要視されている。 | フィンランドの教育は「全ての知識を一律に覚えることはない」と考えられている。わからないことがあれば、その時に自分で調べて理解できるようになればよい。調べて考えられる能力を身に付けるほうが重要視されている。 | ||
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+ | 授業以外は全て研修時間となり、どこで研究を行ってもよいとされている。 | ||
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+ | 教員になるには、大学に5年間在籍し、修士号を取る必要がある。教員養成系の学部に入学できるのは、希望者のわずか1割程度である。筆記試験の他、適性検査があり、柔軟性や人の話を聞く能力など教師としての資質が厳しく問われる。 | ||
+ | 入学した大学では、理論と実践の両面を養成し、50回を超える実習期間を経て、教師になれる数はさらに絞られる。 |
2009年1月14日 (水) 00:10の版
目次 |
教師
小学生を6年間教える学級担任と、中等教育段階を教える教科担任に分かれている。そのほか、特別支援教師、補助教員などがいる。教師と特別支援教師は修士号を取得する必要がある。
フィンランドでは高校生のなりたい職業上位に選ばれるほど、人気がある。地位の高さのイメージは、日本で言えば医師くらいであるそうだ。給料は一般の事務職より少し上と決して多くはないが、多くの尊敬が寄せられる。
尊敬される理由
良い国を作る土台には教育があり、教育をよりよくするのは教師だと信じられているから。また、教師一人にひとりにどう教えるかの権限を与えられているため、大きな自由がある。その反面、教育のプロとしての力量が厳しく問われる責任の思い存在である。
一クラス24人
教師が受け持つクラスの人数は、最大で24人ほどである。習熟度別クラスは1985年に廃止されたため、同じクラスで学力の違う生徒を教えていく。
問題児が出た場合には、校長、特別支援教師、ソーシャルワーカー、カウンセラー、担任の教師5人で対応することになっている。また障害を持つこども、特別なニーズを必要とする子どもに関しても、特別学校を廃止しながら、一部の総合制学校内特別学級に対象者を移しつつある。
第二の親
学校ではテストによつ相対評価を行わないため、一人ひとりの成長に合わせた授業を展開していかなくてはならない。教科書を選ぶのも、カリキュラムをどう教えるかも考えるのが教師の仕事である。
しかも、たいていは小学校1年生から6年生まで、同じクラスを担任する。学校間での移動もなく、第二の親のような役割をする。長いスパンで同じ生徒たちと関わるため、一人ひとりの学力形成や人格形成をゆったりと見守ることができる。
子どもが自ら学ぶ
教師は、学校教育で基本となる考えである「子どもが自ら学ぶ」を支援する立場をとる。授業時間は5500時間(7~14歳児の総標準授業時間数)(日本は6000時間を越えている。授業時間数と学力は比例しない、といえる)と世界で最低時間数である。
テストの点数や受験で合格するために勉強するのではなく、将来自分がどうなりたいかを見据えて、実生活で役立つ応用力や思考力、判断力などを養う教育である。
ベースには「知識というのは、自分が学びたいと思うから手に入るもの」という社会構成主義の考え方がある。学習には生徒の積極性が重要で、それを保障するのは教える行為ではなく、学ぶという行為に委ねられているという考え方。
フィンランドの教育は「全ての知識を一律に覚えることはない」と考えられている。わからないことがあれば、その時に自分で調べて理解できるようになればよい。調べて考えられる能力を身に付けるほうが重要視されている。
フィンランドの教師
勤務時間は午前8時から午後4時まで。授業が終わったらすぐに帰るようだ。12時で帰る教師もいる。
授業以外は全て研修時間となり、どこで研究を行ってもよいとされている。
教員になるには、大学に5年間在籍し、修士号を取る必要がある。教員養成系の学部に入学できるのは、希望者のわずか1割程度である。筆記試験の他、適性検査があり、柔軟性や人の話を聞く能力など教師としての資質が厳しく問われる。 入学した大学では、理論と実践の両面を養成し、50回を超える実習期間を経て、教師になれる数はさらに絞られる。