扇状地2
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- | 河川が山地から低地に移り、流れがゆるやかになる所に堆積物が積もってできる扇形の地形。(大辞林 提供:三省堂 ) | + | 河川が山地から低地に移り、流れがゆるやかになる所に堆積物が積もってできる扇形の地形。(大辞林) |
川が山地から平地へ流れる所に出来た緩傾斜の扇状の地形。流れが急に緩やかになって砂礫を堆積した結果、下流に向かって拡がる沖積地を作ったもの(広辞苑) | 川が山地から平地へ流れる所に出来た緩傾斜の扇状の地形。流れが急に緩やかになって砂礫を堆積した結果、下流に向かって拡がる沖積地を作ったもの(広辞苑) | ||
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定義
河川が山地から低地に移り、流れがゆるやかになる所に堆積物が積もってできる扇形の地形。(大辞林)
川が山地から平地へ流れる所に出来た緩傾斜の扇状の地形。流れが急に緩やかになって砂礫を堆積した結果、下流に向かって拡がる沖積地を作ったもの(広辞苑)
扇状地は、河川が山地から平地に出たところで、河道を移動させ砂礫を堆積させてできた、半円錐形状の地形といわれる。
扇状地
狭い谷間から急に勾配(こうばい)の緩い広い低地に出ると、河流は周囲に氾濫(はんらん)して浅くなるので、河底の摩擦抵抗を多く受けて、流速が遅くなり運搬力も衰えて、出水時に運搬してきた粗粒の砂礫を流路沿いに堆積する。河流は勾配の急な方向へ流路を転ずるので、出水ごとに谷口を中心として放射状に移動し、堆積する砂礫は重なり合って、谷口を頂点とする半円錐形の堆積地形、すなわち扇状地を形成する。扇状地の扇の要(かなめ)にあたる頂点を扇頂、中央部を扇央、末端を扇端という。
(礫の堆積)
山地を出た河流は、平地での河床勾配が緩くなり、それまで運んできた礫を運搬しきれなくなり、礫を堆積させる。扇状地形成域での礫の体積は、主に川幅が狭くなり、河水が扇状地に広がった結果、水深が減少し、流速が衰えるために起こる。
(河道の移動)
扇状地は、礫が堆積するだけではできない。河道が扇頂を要に移動して、砂礫を半円錐形状に堆積させてはじめて出来る。河道付近で堆積が起こり、河床が高くなると、その後の氾濫時にほかの低い部分に河道が移動し、そこを高め、何回もの川道変遷を起こし、結果として半円錐形状を示す。
形成条件
扇状地が形成されるためには、最低2つの条件が必要である。
1つは山地と平地とを区切る境界線の存在であり、もう1つは扇状地を形成する河川の水を集める範囲(集水域)の存在である。
集水域は陸のある限り存在するが、その形態・規模などは、常に一定というわけではない。例えば、隣り合っている集水域の間で、一方の集水域が他方の集水域の一部を奪い取り、集水域が拡大することもある。また、新たにできた断層崖が開析されるときに、断層崖を刻む小さな谷が次第に大きくなり、結果として集水域が拡大することもある。
参考
『日本の扇状地』 著:斉藤享治 出版:古今書院
http://100.yahoo.co.jp/detail/%E6%89%87%E7%8A%B6%E5%9C%B0/ (Yahoo百科事典)
広辞苑:岩波書店
大辞林:三省堂