安政の大獄
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安政の大獄 大老井伊直弼が将軍継嗣問題の反対派と幕政批判志士に加えた弾圧。 安政5年(1858)、幕府の権威を復活させ、難局を乗り切ろうとする井伊直弼は、水戸藩に下された「戌午の密勅」をきっかけに、反幕府勢力に対する大規模な弾圧を開始した。 始めに将軍継嗣問題で一橋慶喜擁立に動いた、水戸藩主・徳川慶篤、土佐藩主・山内豊信、宇和島藩主・伊達宗城らに隠居・謹慎を命じ、さらに一橋慶喜本人にも同様の処分を下した。さらに、松平慶永の命を受けて朝廷工作に奔走していた越前福井藩士・橋本左内、水戸藩へ朝廷の命令が下されるよう働きかけていた頼三樹三郎、過激な言動で幕府ににらまれていた長州藩士・吉田松陰らを逮捕し、死刑を申し付けた。 安政の大獄に連座して処刑されたり、遠島となった者の数は100名以上にものぼり、井伊直弼の独裁に対する不満が一気に高まった。
<参考文献>
http://www.spacelan.ne.jp/~daiman/rekishi/bakumatu07.htm
岸祐二 「手にとるように日本史がわかる本」 2001 かんき出版