卑弥呼

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2008年11月5日 (水) 22:53の版
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 『三国志』魏書東夷伝、『後漢書』の通称倭伝(『後漢書』東夷傳)、『隋書』の通称倭国伝(『隋書』卷八十一 列傳第四十六 東夷 倭國)、『梁書』諸夷伝、『三国史記』新羅本紀では表記は「卑彌呼」、『三国志』魏書 帝紀では「俾彌呼」と表記されている。一説には、中華思想により、他国の地名、人名には『蔑字』を使っているため、このような表記になっていると言われている。また他の一説には、(中国から見て)単に外来語であることを表す目印として先頭の文字を特別なものとしているというものがある。これは現代日本語でのカタカナの使用や英語での固有名詞の表記、ドイツ語での名詞の表記に似た方法である。現代日本語では一般に「ひみこ」と呼称されているが、当時の正確な発音は不明である。一方、中国語発音を考慮すると、当時の中国が異民族の音を記す時、「呼」は「wo」をあらわす例があり(匈奴語の記述例など)、卑弥呼は「ピミウォ」だったのではないかとする説もある。一方で、当時の中国語から「ビミファ」だったのではないかとする説もある。その場合、「ミファ」は大神(オオミワ)神社のミワに対応し「ビ」は、女性の尊称(ビ、ベ)、日あるいは蛇とも取れ、姫神、日神、蛇神とも解釈できる(後世、そのように解釈された形跡がある)。いずれにせよ、弥生時代の日本語の発音および当時の中国語の音写の法則についてはまったく説が確立しておらず、したがってその意味も判然としない。  『三国志』魏書東夷伝、『後漢書』の通称倭伝(『後漢書』東夷傳)、『隋書』の通称倭国伝(『隋書』卷八十一 列傳第四十六 東夷 倭國)、『梁書』諸夷伝、『三国史記』新羅本紀では表記は「卑彌呼」、『三国志』魏書 帝紀では「俾彌呼」と表記されている。一説には、中華思想により、他国の地名、人名には『蔑字』を使っているため、このような表記になっていると言われている。また他の一説には、(中国から見て)単に外来語であることを表す目印として先頭の文字を特別なものとしているというものがある。これは現代日本語でのカタカナの使用や英語での固有名詞の表記、ドイツ語での名詞の表記に似た方法である。現代日本語では一般に「ひみこ」と呼称されているが、当時の正確な発音は不明である。一方、中国語発音を考慮すると、当時の中国が異民族の音を記す時、「呼」は「wo」をあらわす例があり(匈奴語の記述例など)、卑弥呼は「ピミウォ」だったのではないかとする説もある。一方で、当時の中国語から「ビミファ」だったのではないかとする説もある。その場合、「ミファ」は大神(オオミワ)神社のミワに対応し「ビ」は、女性の尊称(ビ、ベ)、日あるいは蛇とも取れ、姫神、日神、蛇神とも解釈できる(後世、そのように解釈された形跡がある)。いずれにせよ、弥生時代の日本語の発音および当時の中国語の音写の法則についてはまったく説が確立しておらず、したがってその意味も判然としない。
- 卑弥呼が、『古事記』や『日本書紀』に書かれている誰にあたるか、またあたらないかが、江戸時代ころから議論されていた。ただし現代では、神話伝説を歴史的事実の反映であるとして自説にあうようにそれらしく解釈することは水掛け論を生むばかりで、あまり有意義な議論とは考えられていない+ 卑弥呼が、『古事記』や『日本書紀』に書かれている誰にあたるか、またあたらないかが、江戸時代ころから議論されていた。ただし現代では、神話伝説を歴史的事実の反映であるとして自説にあうようにそれらしく解釈することは水掛け論を生むばかりで、あまり有意義な議論とは考えられていない。
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 +参考資料
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 + 日本史B用語集 全国歴史教育研究協議会【編】 山川出版社
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 + 石川日本史B講義の実況中継① 石川晶康 語学春秋社
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 + http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%91%E5%BC%A5%E5%91%BC

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 諸国から共立された邪馬台国の女王。鬼道(呪術)を事としたので巫女かと考えられている。239(景初3)年、魏に遣使、冊封を受け(服属して朝貢すること)「親魏倭王」の金印紫綬と銅鏡100枚などを賜った。死に際して大きな塚に葬られた。

 『三国志』魏書東夷伝、『後漢書』の通称倭伝(『後漢書』東夷傳)、『隋書』の通称倭国伝(『隋書』卷八十一 列傳第四十六 東夷 倭國)、『梁書』諸夷伝、『三国史記』新羅本紀では表記は「卑彌呼」、『三国志』魏書 帝紀では「俾彌呼」と表記されている。一説には、中華思想により、他国の地名、人名には『蔑字』を使っているため、このような表記になっていると言われている。また他の一説には、(中国から見て)単に外来語であることを表す目印として先頭の文字を特別なものとしているというものがある。これは現代日本語でのカタカナの使用や英語での固有名詞の表記、ドイツ語での名詞の表記に似た方法である。現代日本語では一般に「ひみこ」と呼称されているが、当時の正確な発音は不明である。一方、中国語発音を考慮すると、当時の中国が異民族の音を記す時、「呼」は「wo」をあらわす例があり(匈奴語の記述例など)、卑弥呼は「ピミウォ」だったのではないかとする説もある。一方で、当時の中国語から「ビミファ」だったのではないかとする説もある。その場合、「ミファ」は大神(オオミワ)神社のミワに対応し「ビ」は、女性の尊称(ビ、ベ)、日あるいは蛇とも取れ、姫神、日神、蛇神とも解釈できる(後世、そのように解釈された形跡がある)。いずれにせよ、弥生時代の日本語の発音および当時の中国語の音写の法則についてはまったく説が確立しておらず、したがってその意味も判然としない。

 卑弥呼が、『古事記』や『日本書紀』に書かれている誰にあたるか、またあたらないかが、江戸時代ころから議論されていた。ただし現代では、神話伝説を歴史的事実の反映であるとして自説にあうようにそれらしく解釈することは水掛け論を生むばかりで、あまり有意義な議論とは考えられていない。


参考資料

 日本史B用語集 全国歴史教育研究協議会【編】 山川出版社

 石川日本史B講義の実況中継① 石川晶康 語学春秋社

 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%91%E5%BC%A5%E5%91%BC


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