移民

出典: Jinkawiki

(版間での差分)
2009年1月29日 (木) 12:45の版
Bunkyo-student2008 (ノート | 投稿記録)

← 前の差分へ
2009年1月29日 (木) 12:45の版
Bunkyo-student2008 (ノート | 投稿記録)

次の差分へ →
27 行 27 行
参考文献 参考文献
 +
・地理用語集(山川出版社) ・地理用語集(山川出版社)
・知れば知るほど見えてくる!!なるほど知図帳 世界 2009 (昭文社) ・知れば知るほど見えてくる!!なるほど知図帳 世界 2009 (昭文社)

2009年1月29日 (木) 12:45の版

国際間における人口移動。主に経済的な理由での国外への移住者を移民という。移動の様式には永久的移動と一時的移動がある。


永久的移動・・・ヨーロッパから南北アメリカ大陸・オセアニアへの移民など、

一時的移動・・・イタリア・トルコからドイツ・スイスへの出稼ぎなどがある。


人口に占める移民(移入民)の割合が78.3%と世界一多い国はカタールで、秋田県よりも若干狭い国土に住む全人口81万人のうち、64万人近く(78.3%)を移民が占める(国連推計、2005年)。国内労働力の多くを外国人労働者に依存、時には労働環境改善を求める抗議運動も見られる。 世界の移民事情は高度な政治問題になっている。先進国では少子高齢化により労働力不足が懸念されている。それを補う労働力として、今移民に期待がかかっている。そのため高度な知識・専門技能をもつ移民誘致を積極的に行っているが、単純労働力受け入れは国内の反対も多く、移民問題は高度に政治化している。


●近年の移民

先進国が加盟するOECD諸国への永住移民は増加し続けており、2006年に移入民が最も多かったのは、アメリカ、韓国、スペインだった。(国際移民アウトルック2008年版)。日米欧では非熟練労働力の移入には消極的だが、高度なスキル・知識を持つ移民は積極的に受け入れようとしている。EU内でも西欧と中東欧には格差があり、ヨーロッパ内でも移民の動きがなお続いている。


●移民の動きと経済格差

一般的に移民は発展途上国から経済的に豊かな国への移入が多く、ここ最近の年間移動数でも北米、欧豪など先進国への移入が上位を占めており、所得・機会の格差が移民の大きな理由の一つであることがうかがえる。全移民数は全世界の人口の約3%(2005年国連推計)を占めており、地域別にみると西ヨーロッパでは毎年コンスタントな移入がみられる。とくに南欧は1990年代以降、移民の送り出し側から移入先へと変化した。


●EU、移民政策を共通化

EU(ヨーロッパ連合)加盟27カ国は2008年9月25日、移民政策の共通原則を定めた「移民協定」を承認した。不法移民の摘発・強制送還を強化する一方、高度なスキル・知識のある移入民は積極的に受け入れるというもの。ルールを共通化したのは、EUでは原則的に人の移出入が自由であるため、他国の移民政策によって自国への移民流入が左右されるからだ。現に協定前の2005年にはスペインが独自に約60万人の不法移民を合法化、そのため同国の移民がドイツ、フランスに流入した。協定ではこうした合法化は認められない。


参考文献

・地理用語集(山川出版社)

・知れば知るほど見えてくる!!なるほど知図帳 世界 2009 (昭文社)


  人間科学大事典

    ---50音の分類リンク---
                  
                  
                  
                  
                  
                  
                  
                          
                  
          

  構成