墨家
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墨子を祖とする学派。儒家を批判し、孔子の仁を差別愛として退け、兼愛・交利・非攻を説き、勤倹(きんけん)節約を重んじて形式的な礼楽を蔑視した。戦国時代に儒家と論争し、盛んになったが、秦漢以降は衰えた。 | 墨子を祖とする学派。儒家を批判し、孔子の仁を差別愛として退け、兼愛・交利・非攻を説き、勤倹(きんけん)節約を重んじて形式的な礼楽を蔑視した。戦国時代に儒家と論争し、盛んになったが、秦漢以降は衰えた。 | ||
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+ | 中国古代思想窮見(2008) 舘野正美 汲古書院 | ||
+ | 中国歴史文化事典(1998) 孟 慶遠 新潮社 | ||
+ | 諸子百家-世界古典文学集-(1982) 貝塚茂樹 筑摩書房 |
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目次 |
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墨家
墨子を祖とする学派。儒家を批判し、孔子の仁を差別愛として退け、兼愛・交利・非攻を説き、勤倹(きんけん)節約を重んじて形式的な礼楽を蔑視した。戦国時代に儒家と論争し、盛んになったが、秦漢以降は衰えた。
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墨子
紀元前480年頃~前390年、春秋時代末期から、戦国時代初めの思想家。墨家の祖。魯の人で、宋に仕えたという。彼とその弟子の思想を伝えるのが「墨子」である。
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兼愛
墨子の論理説。孔子の仁に基づく愛を差別愛として非難し、自他別なく無差別平等に人を愛すべしとした。
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交利
墨子の主張した説。兼愛は実質的に相互の利益を実現することにつながるとし、利によって道徳が成立するとした。
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非攻
兼愛・交利・勤倹節約説から導き出される墨子の戦争否定論。戦争は略奪・盗賊的行為で、蓄積された財貨を破壊するとして否定したが、自衛策は認めた。
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尚賢
墨家の説で、“出身身分にかかわらず賢者を任用せよ”という主張。
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節用
墨子は節約を主張し、衣食住は最も最低限度で満足するべきことを説いた。
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参考文献
中国古代思想窮見(2008) 舘野正美 汲古書院 中国歴史文化事典(1998) 孟 慶遠 新潮社 諸子百家-世界古典文学集-(1982) 貝塚茂樹 筑摩書房