朝鮮戦争
出典: Jinkawiki
2008年10月24日 (金) 19:16の版 Bunkyo-student2008 (ノート | 投稿記録) ← 前の差分へ |
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朝鮮戦争の勃発に際し、アメリカは直ちに国連に提訴し、中華人民共和国の加盟問題をめぐって、ソ連が欠席中であった安保理に、北朝鮮の行為を侵略行為と認定し、国連軍を組織して軍事制裁を行うこと決定させた。こうして米軍を中心に初の国連軍が組織されたが、見通しの甘さや兵員不足から韓国軍は撤退を続け、一時は全面敗北寸前まで追い詰められた。しかし、米軍の増兵から韓国軍は攻勢に転じ、今度は逆に中朝国付近まで北朝鮮側を追い詰めた。すると今度は、「朝鮮人民義勇軍」という形で中国軍が北朝鮮を支援して、戦局を一気に挽回し、さらにソウルを占領した。こういった攻防が続き、戦況は膠着状態にはいり、結局は当初の38度線に大体沿った「軍事的境界線」を挟んでの休戦が成立し、朝鮮戦争が終結した。 | 朝鮮戦争の勃発に際し、アメリカは直ちに国連に提訴し、中華人民共和国の加盟問題をめぐって、ソ連が欠席中であった安保理に、北朝鮮の行為を侵略行為と認定し、国連軍を組織して軍事制裁を行うこと決定させた。こうして米軍を中心に初の国連軍が組織されたが、見通しの甘さや兵員不足から韓国軍は撤退を続け、一時は全面敗北寸前まで追い詰められた。しかし、米軍の増兵から韓国軍は攻勢に転じ、今度は逆に中朝国付近まで北朝鮮側を追い詰めた。すると今度は、「朝鮮人民義勇軍」という形で中国軍が北朝鮮を支援して、戦局を一気に挽回し、さらにソウルを占領した。こういった攻防が続き、戦況は膠着状態にはいり、結局は当初の38度線に大体沿った「軍事的境界線」を挟んでの休戦が成立し、朝鮮戦争が終結した。 | ||
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+ | ・自由国民社 土屋彰久著 教科書が教えられない政治学 | ||
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+ | ・岩波書店 和田春樹「朝鮮戦争」1985 | ||
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最新版
朝鮮戦争とは、成立したばかりの大韓民国(韓国)と朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の間で朝鮮半島の主権を巡って勃発した紛争から発展した国際戦争である。韓国側にはアメリカ合衆国軍を中心に、オーストラリアやイギリス、ベルギーなどの国連加盟国で構成された国連派遣軍が、北朝鮮側には中国人民義勇軍が加わった。なお、日本では「朝鮮戦争」と呼んでいるが、韓国では韓国戦争や韓国動乱、北朝鮮では祖国解放戦争と呼ばれている。この戦争によって朝鮮全土が戦場となり荒廃し、朝鮮半島は南北二国による分断が確定されることになった。1950年6月27日の国連安全保障理事会の決議では、北朝鮮による韓国への侵略戦争と定義してあるが、開戦のきっかけについては南北ともに相手方の侵略行為を主張して譲らず、確たる証拠もなく、真相は完全には明らかになっていない。
背景
軍事バランスの傾き
1945年8月15日に日本がポツダム宣言を受諾。連合国に降伏し、第二次世界大戦が終結すると、日本はポツダム宣言に則り朝鮮半島の統治権を放棄することとなった。そして日本の支配下にあった朝鮮半島の解放は、北からはソ連軍、南からは米軍が進駐することで南北に分断される形となった。ここで、北朝鮮はある程度は自力で解放されたために自前の軍隊が整っていたのに対し、韓国は米軍によって解放された経緯から当時軍事的にはまだ米軍に大きく依存していた。このような状況下で米軍が撤退し、一方で北朝鮮は中国やソ連からの支援を受けて軍備増強を進めていたために軍事バランスは北側有利に傾いていた。
初の国連軍出勤
朝鮮戦争の勃発に際し、アメリカは直ちに国連に提訴し、中華人民共和国の加盟問題をめぐって、ソ連が欠席中であった安保理に、北朝鮮の行為を侵略行為と認定し、国連軍を組織して軍事制裁を行うこと決定させた。こうして米軍を中心に初の国連軍が組織されたが、見通しの甘さや兵員不足から韓国軍は撤退を続け、一時は全面敗北寸前まで追い詰められた。しかし、米軍の増兵から韓国軍は攻勢に転じ、今度は逆に中朝国付近まで北朝鮮側を追い詰めた。すると今度は、「朝鮮人民義勇軍」という形で中国軍が北朝鮮を支援して、戦局を一気に挽回し、さらにソウルを占領した。こういった攻防が続き、戦況は膠着状態にはいり、結局は当初の38度線に大体沿った「軍事的境界線」を挟んでの休戦が成立し、朝鮮戦争が終結した。
参考文献
・自由国民社 土屋彰久著 教科書が教えられない政治学
・フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
・岩波書店 和田春樹「朝鮮戦争」1985