高機能自閉症
出典: Jinkawiki
2009年1月30日 (金) 16:38の版 Bunkyo-student2008 (ノート | 投稿記録) ← 前の差分へ |
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②コミュニケーションの質的障害 | ②コミュニケーションの質的障害 | ||
- | 自閉症者の大半に、言葉づかいや言葉の理解に問題が見られる。例えば小学生にも関わらず大人っぽい話し方や難しい言葉を使ったり、思ったことをそのまま言ったりもする。また、冗談や皮肉が伝わらず、言われたことをそのまま受け止めてしまうことがある。これは自閉症児などには心の理論があまり発達していない点なども問題として考えられる。 | + | 自閉症者の大半に、言葉づかいや言葉の理解に問題が見られる。例えば小学生にも関わらず大人っぽい話し方や難しい言葉を使ったり、思ったことをそのまま言ったりもする。 |
③こだわり、行動や興味が限定 | ③こだわり、行動や興味が限定 | ||
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自閉症者は特定のものや行為に対して強い興味を持つ。その対象は実に様々で、毎日同じ服を着たり、特定の食べ物しか食べない、さらには同じ場所に同じものがないと混乱を起こしたりもする。また、同じ言葉を繰り返したり、目の前で手をひらひらさせたりと反復的な行為も見られる。 | 自閉症者は特定のものや行為に対して強い興味を持つ。その対象は実に様々で、毎日同じ服を着たり、特定の食べ物しか食べない、さらには同じ場所に同じものがないと混乱を起こしたりもする。また、同じ言葉を繰り返したり、目の前で手をひらひらさせたりと反復的な行為も見られる。 | ||
- | その他の症状として、 | + | その他の症状として、驚異的な記憶力を持っていて、カレンダーの特定の日付と曜日を瞬時に答えられたり、自分の見た景色をそのまま絵にかいたりなどが出来る人もいる。これはサヴァン症候群と呼ばれるものである。 |
- | ==== | + | また、自閉症者は、他者の気持ちを考えたり理解することが難しい(心の理論があまり発達していない)。冗談や皮肉が伝わらず、言われたことをそのまま受け止めてしまうことがある。また、2つ以上のものに注意が向けられないこともある。 |
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+ | 自閉症の子どもは様々なことに困難さを抱えているが、支援の際には、視覚的なアプローチや見通しを持たせて行動させることが大切である。言葉だけでの理解が難しいことがあるので、指示やルールを絵で提示提示してあげたり、スケジュールを表にしてあげたりと、目に見えるようにしてあげることで、子どもも理解ができる。また、見通しをもたせるために、作業の手順などを示してあげたりするなど、前もって何をするかを予告しておくことで、子どもは安心して行動できる。 | ||
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+ | 学問的な技法としては、応用行動分析学がその成果をあげている。 | ||
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+ | 参考文献 | ||
+ | 特別支援教育基本用語100/明治図書 |
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高機能自閉症は、知的障害のない(IQ70以下)自閉症のことであり、軽度発達障害のひとつである。ここでは主に自閉症について説明する。
概要
自閉症とは、対人関係やコミュニケーションに著しい障害があり、また、特定のものに対する強い興味やこだわりを示す障害である。DSM-Ⅳでは自閉性障害、ICD―10では小児自閉症がこれにあたる。自閉症の約75%は知的障害を併発し、残りの25%が高機能自閉症と呼ばれる。また、自閉症及びアスペルガー障害などをひとまとめにして自閉症スペクトラム障害と考えたり、医学診断では、自閉症関連の障害を広汎性発達障害(PDD)として捉えたりと、そのまとめ方は様々である。
症状
自閉症の中心症状として次の3点があげられる。
①対人関係の質的障害
自閉症者は、対人関係の取り方が極めて不器用である。対人関係の取り方も、孤立型(他者からの接触を避け、孤立しているタイプ)、受け身型(周囲の人に対して従順であり、受け身型であるタイプ)、積極的奇異型(人に対して積極的に関わるが、一方的なタイプ)に分けられる。
②コミュニケーションの質的障害
自閉症者の大半に、言葉づかいや言葉の理解に問題が見られる。例えば小学生にも関わらず大人っぽい話し方や難しい言葉を使ったり、思ったことをそのまま言ったりもする。
③こだわり、行動や興味が限定
自閉症者は特定のものや行為に対して強い興味を持つ。その対象は実に様々で、毎日同じ服を着たり、特定の食べ物しか食べない、さらには同じ場所に同じものがないと混乱を起こしたりもする。また、同じ言葉を繰り返したり、目の前で手をひらひらさせたりと反復的な行為も見られる。
その他の症状として、驚異的な記憶力を持っていて、カレンダーの特定の日付と曜日を瞬時に答えられたり、自分の見た景色をそのまま絵にかいたりなどが出来る人もいる。これはサヴァン症候群と呼ばれるものである。
また、自閉症者は、他者の気持ちを考えたり理解することが難しい(心の理論があまり発達していない)。冗談や皮肉が伝わらず、言われたことをそのまま受け止めてしまうことがある。また、2つ以上のものに注意が向けられないこともある。
支援方法
自閉症の子どもは様々なことに困難さを抱えているが、支援の際には、視覚的なアプローチや見通しを持たせて行動させることが大切である。言葉だけでの理解が難しいことがあるので、指示やルールを絵で提示提示してあげたり、スケジュールを表にしてあげたりと、目に見えるようにしてあげることで、子どもも理解ができる。また、見通しをもたせるために、作業の手順などを示してあげたりするなど、前もって何をするかを予告しておくことで、子どもは安心して行動できる。
学問的な技法としては、応用行動分析学がその成果をあげている。
参考文献
特別支援教育基本用語100/明治図書