長江

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 +==長江==
長江とは、青海省のチベット高原を水源地域とし中国大陸の華中地域を流れ東シナ海へと注ぐ中華人民共和国およびアジアで最長の川で、世界でも第3位。全長6,300km。 長江とは、青海省のチベット高原を水源地域とし中国大陸の華中地域を流れ東シナ海へと注ぐ中華人民共和国およびアジアで最長の川で、世界でも第3位。全長6,300km。
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その流域には成都、武漢、重慶などの重要工業都市、上海、南京などの商業都市を含む中国の19の省(市、自治区)があり、全流域の人口は4億5000万にも達している。古くから水上交易の盛んだった華中でも中心的な交通路として利用されてきた。 その流域には成都、武漢、重慶などの重要工業都市、上海、南京などの商業都市を含む中国の19の省(市、自治区)があり、全流域の人口は4億5000万にも達している。古くから水上交易の盛んだった華中でも中心的な交通路として利用されてきた。
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 +== 流域の地形 ==
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 +上流の金沙江。雲南省の虎跳峡長江流域は中国中部・南部の広い範囲を覆っており、源流から河口の標高差は5,400メートルに達し、その地形も高原、褶曲山脈、低い山地・丘陵、盆地、平野など多岐にわたる。流域は、西部の高原・高山地区、中部の中山・低山地区、東部の丘陵・平原地区に大きく分けられる。
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 +まず四川省の広元市と雅安市を結ぶ線から西は高原・高山地区であり、さらに二つに分けることができる。すなわち、水源近くの標高5,000メートルから4,000メートルのチベット高原を流れる地域と、四川省西部の標高5,000メートルを超える褶曲山脈に囲まれた険しい峡谷を流れる地域である。こうした山地はプレートがぶつかり合っている場所で、地震活動も活発である。
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 +湖北省襄樊市・宜昌市・凱里市より西は中部の中山・低山地区で、さらに三つに分けることができる。北側の四川・陝西・湖北をまたぐ秦巴山脈(大巴山脈など)、南側の湖北・湖南・貴州をまたぐ鄂黔山地、これらに挟まれた四川盆地の三地区である。
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 +宜昌より東は東部の丘陵・平原地区で、さらに三つに分けることができる。北側の淮陽低山丘陵区、南側の江南低山丘陵区、その間の長江中下流平原区である。このほか、様々な平野や盆地にこれらを分けることができる。たとえば武漢周辺の長江と漢水が交わるあたりの江漢平原、湖南省の洞庭湖平原、江西省の鄱陽湖平原、安徽省の巣湖平原、江蘇省の長江デルタなどは本流沿いの地形で、支流沿いには漢中盆地、南陽盆地などがある。
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 +流域の周りは山地に囲まれている。流域の北には崑崙山脈、バヤンカラ山脈(巴顔喀拉山脈)、秦嶺山脈、大別山脈があり、南には南嶺山脈、武夷山脈、天目山脈がある。
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 +== 参考文献 ==
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 +古代中国と倭族―黄河・長江文明を検証する(新書)
 +鳥越 憲三郎 (著)
 +出版社:中央公論新社(2000/01)
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 +中国古代文明 (世界歴史の旅)
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 +鶴間 和幸 (著), 黄 暁芬 (著, 原著)
 +出版社: 山川出版社 (2006/08)
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 +古代日本のルーツ 長江文明の謎 (新書)
 +安田 喜憲 (著)
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 +出版社: 青春出版社 (2003/06)

最新版

長江

長江とは、青海省のチベット高原を水源地域とし中国大陸の華中地域を流れ東シナ海へと注ぐ中華人民共和国およびアジアで最長の川で、世界でも第3位。全長6,300km。

青海省のタンラ山脈からチベット高原、四川盆地、三峡を経て湖北省宜昌市に至るまでが長江上流(最上流の通天河、四川西部の金沙江、四川東部の川江)、宜昌から江西省湖口県までが中流(荊江)、湖口から上海市の東シナ海河口までが下流(揚子江)にあたる。

その流域には成都、武漢、重慶などの重要工業都市、上海、南京などの商業都市を含む中国の19の省(市、自治区)があり、全流域の人口は4億5000万にも達している。古くから水上交易の盛んだった華中でも中心的な交通路として利用されてきた。



流域の地形

上流の金沙江。雲南省の虎跳峡長江流域は中国中部・南部の広い範囲を覆っており、源流から河口の標高差は5,400メートルに達し、その地形も高原、褶曲山脈、低い山地・丘陵、盆地、平野など多岐にわたる。流域は、西部の高原・高山地区、中部の中山・低山地区、東部の丘陵・平原地区に大きく分けられる。

まず四川省の広元市と雅安市を結ぶ線から西は高原・高山地区であり、さらに二つに分けることができる。すなわち、水源近くの標高5,000メートルから4,000メートルのチベット高原を流れる地域と、四川省西部の標高5,000メートルを超える褶曲山脈に囲まれた険しい峡谷を流れる地域である。こうした山地はプレートがぶつかり合っている場所で、地震活動も活発である。

湖北省襄樊市・宜昌市・凱里市より西は中部の中山・低山地区で、さらに三つに分けることができる。北側の四川・陝西・湖北をまたぐ秦巴山脈(大巴山脈など)、南側の湖北・湖南・貴州をまたぐ鄂黔山地、これらに挟まれた四川盆地の三地区である。

宜昌より東は東部の丘陵・平原地区で、さらに三つに分けることができる。北側の淮陽低山丘陵区、南側の江南低山丘陵区、その間の長江中下流平原区である。このほか、様々な平野や盆地にこれらを分けることができる。たとえば武漢周辺の長江と漢水が交わるあたりの江漢平原、湖南省の洞庭湖平原、江西省の鄱陽湖平原、安徽省の巣湖平原、江蘇省の長江デルタなどは本流沿いの地形で、支流沿いには漢中盆地、南陽盆地などがある。

流域の周りは山地に囲まれている。流域の北には崑崙山脈、バヤンカラ山脈(巴顔喀拉山脈)、秦嶺山脈、大別山脈があり、南には南嶺山脈、武夷山脈、天目山脈がある。


参考文献

古代中国と倭族―黄河・長江文明を検証する(新書) 鳥越 憲三郎 (著) 出版社:中央公論新社(2000/01)

中国古代文明 (世界歴史の旅)

鶴間 和幸 (著), 黄 暁芬 (著, 原著) 出版社: 山川出版社 (2006/08)

古代日本のルーツ 長江文明の謎 (新書) 安田 喜憲 (著)


出版社: 青春出版社 (2003/06)


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