リラクセーション
出典: Jinkawiki
2010年1月29日 (金) 02:42の版 Daijiten2009 (ノート | 投稿記録) ← 前の差分へ |
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- | リラクセーションとは何か。 | + | リラクセーションとは何か |
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リラクセーションとは、弛緩訓練とも呼ばれていて、1929年にJACOBSONによって開発され、WOLPEによって確立された。筋肉を弛緩させて不安や緊張を和らげ、喚起した状態を徐々に鎮めていく方法である。喚起した状態を鎮めるために、暗示、意思の力、想像力を用いるのではなく、自動的なメカニズムを用いた筋肉弛緩法である。 | リラクセーションとは、弛緩訓練とも呼ばれていて、1929年にJACOBSONによって開発され、WOLPEによって確立された。筋肉を弛緩させて不安や緊張を和らげ、喚起した状態を徐々に鎮めていく方法である。喚起した状態を鎮めるために、暗示、意思の力、想像力を用いるのではなく、自動的なメカニズムを用いた筋肉弛緩法である。 | ||
- | リラクセーションによる、不安の軽減は、不安を徐々に高めていく伝達システムの連鎖を断ち切る効果をもたらす。不安を誘発する思考や出来事に対して人はまず、筋肉を緊張させて反応する。ということは、不安感が筋肉を緊張させ、筋肉の緊張がさらなる不安を生み、またその不安感が筋肉を緊張させるといった伝達システムの連鎖を断ち切ることにより、不安感を著しく減少させることができる。 | + | |
+ | リラクセーションによる、不安の軽減は、不安を徐々に高めていく伝達システムの連鎖を断ち切る効果をもたらす。不安を誘発する思考や出来事に対して人はまず、筋肉を緊張させて反応する。 | ||
+ | ということは、不安感が筋肉を緊張させ、筋肉の緊張がさらなる不安を生み、またその不安感が筋肉を緊張させるといった伝達システムの連鎖を断ち切ることにより、不安感を著しく減少させることができる。 | ||
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・リラクセーションはどのようにして行われるのか。 | ・リラクセーションはどのようにして行われるのか。 | ||
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リラクセーションにおいて重要なことは、習得する側(クライエント)がその必要性を十分に感じているということである。筋肉の緊張が現在抱えている問題に影響を及ぼしていることを十分に説明し、緊張の軽減にリラクセーションが有効であることを理解してもらうことが大切である。 | リラクセーションにおいて重要なことは、習得する側(クライエント)がその必要性を十分に感じているということである。筋肉の緊張が現在抱えている問題に影響を及ぼしていることを十分に説明し、緊張の軽減にリラクセーションが有効であることを理解してもらうことが大切である。 | ||
- | クライエントになるべく楽な姿勢を保てるようにしてもらい、筋肉を緊張させ、緊張感を解いて筋肉を弛緩させてゆったりとした状態を取り戻す手続きを段階的の指示していく。弛緩させる筋肉には4つの筋肉群であり、4つの筋肉群における身体部位は、①手と腕、②額、目、顔面、首、肩、③胸とお腹、④足である。これらの①~④の筋肉部位を5~7秒ほぼ緊張させ、それから20~30秒間緊張のない弛緩状態にして、ゆったりとリラックスさせる。この一連の流れを1つの身体部位ごと2回繰り返す。そして最後にリラックス感を深める深呼吸を行う。 | + | |
+ | クライエントになるべく楽な姿勢を保てるようにしてもらい、筋肉を緊張させ、緊張感を解いて筋肉を弛緩させてゆったりとした状態を取り戻す手続きを段階的の指示していく。弛緩させる筋肉には4つの筋肉群であり、4つの筋肉群における身体部位は、①手と腕、②額、目、顔面、首、肩、③胸とお腹、④足である。これらの①~④の筋肉部位を5~7秒ほぼ緊張させ、それから20~30秒間緊張のない弛緩状態にして、ゆったりとリラックスさせる。この一連の流れを1つの身体部位ごと2回繰り返す。 | ||
+ | そして最後にリラックス感を深める深呼吸を行う。 | ||
例え、1回でリラックス感が得られなくても、続けてリラクセーションを実行する。リラックスすることが難しいクライエントでも数回実行した後にはリラックス状態を体験できるようになる。 | 例え、1回でリラックス感が得られなくても、続けてリラクセーションを実行する。リラックスすることが難しいクライエントでも数回実行した後にはリラックス状態を体験できるようになる。 | ||
リラクセーションになれてくると最後の深呼吸を行うだけでもリラックス感を体験することができるようになる。 | リラクセーションになれてくると最後の深呼吸を行うだけでもリラックス感を体験することができるようになる。 | ||
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筋肉を弛緩させることなく、弛緩状態にして、ゆったりとリラックスさせる方法である。 | 筋肉を弛緩させることなく、弛緩状態にして、ゆったりとリラックスさせる方法である。 | ||
リラクセーションの実施によりゆったりとしたリラックス状態にする方法を習得した後、短時間でリラックスできる「緊張なしの弛緩」を実行する。 | リラクセーションの実施によりゆったりとしたリラックス状態にする方法を習得した後、短時間でリラックスできる「緊張なしの弛緩」を実行する。 | ||
- | 実施における注意点 | + | |
+ | ・実施における注意点 | ||
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リラクセーションをはじめてすぐは、なかなかリラックス状態を体験することはできないので、そのため面接時間以外でホームワークを実施することが必要である。 | リラクセーションをはじめてすぐは、なかなかリラックス状態を体験することはできないので、そのため面接時間以外でホームワークを実施することが必要である。 | ||
また、クライエントの中には、治療者と一緒だとリラックス状態になるが、一人では緊張感を軽減することができないと訴えるケースがある。 | また、クライエントの中には、治療者と一緒だとリラックス状態になるが、一人では緊張感を軽減することができないと訴えるケースがある。 | ||
このようなクライエントには、ホームワークのリラクセーションを実行するように励ますこと、リラクセーションをのセッション回数を増やすことなど、リラクセーションをの練習を充実して行えるような配慮が必要である。 | このようなクライエントには、ホームワークのリラクセーションを実行するように励ますこと、リラクセーションをのセッション回数を増やすことなど、リラクセーションをの練習を充実して行えるような配慮が必要である。 |
最新版
リラクセーションとは何か 。 リラクセーションとは、弛緩訓練とも呼ばれていて、1929年にJACOBSONによって開発され、WOLPEによって確立された。筋肉を弛緩させて不安や緊張を和らげ、喚起した状態を徐々に鎮めていく方法である。喚起した状態を鎮めるために、暗示、意思の力、想像力を用いるのではなく、自動的なメカニズムを用いた筋肉弛緩法である。
リラクセーションによる、不安の軽減は、不安を徐々に高めていく伝達システムの連鎖を断ち切る効果をもたらす。不安を誘発する思考や出来事に対して人はまず、筋肉を緊張させて反応する。 ということは、不安感が筋肉を緊張させ、筋肉の緊張がさらなる不安を生み、またその不安感が筋肉を緊張させるといった伝達システムの連鎖を断ち切ることにより、不安感を著しく減少させることができる。
・リラクセーションはどのようにして行われるのか。
リラクセーションにおいて重要なことは、習得する側(クライエント)がその必要性を十分に感じているということである。筋肉の緊張が現在抱えている問題に影響を及ぼしていることを十分に説明し、緊張の軽減にリラクセーションが有効であることを理解してもらうことが大切である。
クライエントになるべく楽な姿勢を保てるようにしてもらい、筋肉を緊張させ、緊張感を解いて筋肉を弛緩させてゆったりとした状態を取り戻す手続きを段階的の指示していく。弛緩させる筋肉には4つの筋肉群であり、4つの筋肉群における身体部位は、①手と腕、②額、目、顔面、首、肩、③胸とお腹、④足である。これらの①~④の筋肉部位を5~7秒ほぼ緊張させ、それから20~30秒間緊張のない弛緩状態にして、ゆったりとリラックスさせる。この一連の流れを1つの身体部位ごと2回繰り返す。 そして最後にリラックス感を深める深呼吸を行う。 例え、1回でリラックス感が得られなくても、続けてリラクセーションを実行する。リラックスすることが難しいクライエントでも数回実行した後にはリラックス状態を体験できるようになる。 リラクセーションになれてくると最後の深呼吸を行うだけでもリラックス感を体験することができるようになる。 これは「緊張なしのリラクセーション」と呼ばれている。 筋肉を弛緩させることなく、弛緩状態にして、ゆったりとリラックスさせる方法である。 リラクセーションの実施によりゆったりとしたリラックス状態にする方法を習得した後、短時間でリラックスできる「緊張なしの弛緩」を実行する。
・実施における注意点
リラクセーションをはじめてすぐは、なかなかリラックス状態を体験することはできないので、そのため面接時間以外でホームワークを実施することが必要である。 また、クライエントの中には、治療者と一緒だとリラックス状態になるが、一人では緊張感を軽減することができないと訴えるケースがある。 このようなクライエントには、ホームワークのリラクセーションを実行するように励ますこと、リラクセーションをのセッション回数を増やすことなど、リラクセーションをの練習を充実して行えるような配慮が必要である。