プリシード・プロシードモデル
出典: Jinkawiki
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=== 企画段階 === | === 企画段階 === | ||
①社会診断:コミュニティの情報活動を通じてニーズを知り、何を欲しているか確定する | ①社会診断:コミュニティの情報活動を通じてニーズを知り、何を欲しているか確定する | ||
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②疫学診断:健康問題を明らかにし介入の優先順位を定める | ②疫学診断:健康問題を明らかにし介入の優先順位を定める | ||
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③行動・環境診断:2で選ばれた健康問題にかかわる行動・環境要因を明らかにする | ③行動・環境診断:2で選ばれた健康問題にかかわる行動・環境要因を明らかにする | ||
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== 参考文献 == | == 参考文献 == | ||
日本健康心理学会編(2002) 『健康心理アセスメント概論』実務教育出版 | 日本健康心理学会編(2002) 『健康心理アセスメント概論』実務教育出版 | ||
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日本健康心理学会編(2003) 『健康心理カウンセリング概論』実務教育出版 | 日本健康心理学会編(2003) 『健康心理カウンセリング概論』実務教育出版 | ||
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日本健康心理学会編(2003) 『健康教育概論』実務教育出版 | 日本健康心理学会編(2003) 『健康教育概論』実務教育出版 | ||
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2010年8月6日 (金) 22:01の版
プリシード・プロシードモデル(PRECEDE-PROCEED model)
個人や集団、地域において、健康にかかわる行動を自発的に変えていくことを実現するためのモデル。
目次 |
概要
プリシード・プロシードモデル(PRECEDE-PROCEED model) は1991年グリーンとロイターによって開発された。従来のモデル健康行動モデルでは因果関係を説明する準備段階に比重が置かれていたが、健康行動は複雑かつ多面的で、様々な要因に影響されるため望ましい健康行動を導くための介入プログラムとしてプリシード・プロシードモデルが作成された。健康問題の準備・実現・強化因子をおさえながら、地域社会での自発的な健康増進プログラムの計画作成・実施・評価のために必要な段階を包括する理論的枠組みを提供する。個人的要因のみならず社会的要因にも焦点を当て、個人の資源や周囲の環境も含める。また、プログラム作成にあたり事前の評価あるいは先行条件となる諸条件、特に対象者の特性を把握することを目的として行うニーズの査定を重要視している。 グリーンは、健康教育を「個人や集団、地域において健康にかかわる行動を健康の準備因子・実現因子・強化因子をおさえながら自発的に変えていくこと」定義し、プリシード・プロシードモデルは以上の健康教育を実現するためのモデルとなっている。
プリシードとは
プリシード・プロシードモデルを9つの段階に分けた際の1~5の段階を指す。教育・環境の診断と評価のための前提・強化・実現要因の略であり、ニーズアセスメントの段階である。
企画段階
①社会診断:コミュニティの情報活動を通じてニーズを知り、何を欲しているか確定する ②疫学診断:健康問題を明らかにし介入の優先順位を定める ③行動・環境診断:2で選ばれた健康問題にかかわる行動・環境要因を明らかにする
④教育・組織診断:健康行動の準備・実現・強化要因を明らかにする
⑤運営・政策診断:介入プログラムの実行へ向けた最終的な戦略や計画を定める
プロシードとは
同じくプリシード・プロシードモデルを9つの段階に分けた際の6~9までの段階を指す。教育・環境の開発における政策的・法規的・組織的要因の略であり、健康増進計画の発展段階のことをいう。
実施
⑥実施:健康増進プログラムの実施
⑦経過評価:計画通りに実施されているか評価する
評価
⑧影響評価:前提・実現・強化要因や変化の度合いを評価する
⑨結果評価:最終的なプログラムの効果を評価する
応用
アメリカの「Healthy People 2000」や日本の「健康日本21」は、プリシード・プロシードモデルを骨組みとして策定されている。
参考文献
日本健康心理学会編(2002) 『健康心理アセスメント概論』実務教育出版 日本健康心理学会編(2003) 『健康心理カウンセリング概論』実務教育出版 日本健康心理学会編(2003) 『健康教育概論』実務教育出版
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