遺伝カウンセリング

出典: Jinkawiki

(版間での差分)
2010年8月10日 (火) 15:06の版
Daijiten2009 (ノート | 投稿記録)

← 前の差分へ
最新版
Daijiten2009 (ノート | 投稿記録)


最新版

遺伝カウンセリングとは、遺伝性疾患の患者やその親族、あるいは遺伝について不安や悩みを抱えている人を対象としているカウンセリングのこと。遺伝に関する情報を提供し、また遺伝子診断を受けるべきか否か、どのような治療を選ぶかなどについて、自己決定のサポートをする。また、出生前診断の普及により、検査の結果、病気が発症する・遺伝すると知った家族が答えのない悩みに直面するケースが多数存在するため、的確な情報提供とともに、相談者の心の支えとなる遺伝カウンセリングが欠かせないと言われている。技術の発展により、遺伝子検査によって判明することが急速に増えた。単一の遺伝子によって発症する病気であれば、その人が将来発症する可能性や、病気を持った子どもが生まれる確率をかなり正確に計算できるようになった。しかし、発症するかどうかはわかっても、その病気の治療法がまだ存在しないケースも存在し、そうなった場合、相談者への精神的負担が大きく、遺伝を恐れて結婚や出産をあきらめる人もいる。就職や保険加入で差別を受ける可能性もある。だから、遺伝子検査を希望する人は、事前にカウンセリングを受け、遺伝情報を知ることが本当によいのか、検査の意味を十分理解する必要があるのである。また、血友病の父親を持つ女性が、医師や心理カウンセラーの支えを受け、不安を解消して行ったケースも存在する。妊娠後に相談に訪れ、カウンセリングの結果、血友病の症状や治療法を危機、夫にも悩みを打ち明けて話し合った結果、検査はせずに出産する決意をしたという。遺伝カウンセラーはアメリカでは既に約2000人いるが、日本では、まだ一部の大学が養成を始めたばかりである。遺伝の話には俗説も多く、思い込みで判断すると大きな間違いをおかすこともあるため、専門家の助言を受けることが非常に大切である。

執筆者 HN:D


参考・引用サイト

東京大学医科学研究所付属病院    http://www.h.ims.u-tokyo.ac.jp

大阪読売朝刊 健康&医療面     http://members.jcom.home.ne.jp


  人間科学大事典

    ---50音の分類リンク---
                  
                  
                  
                  
                  
                  
                  
                          
                  
          

  構成