モルモン教2
出典: Jinkawiki
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モルモン教の正式名称は「末日聖徒イエス・キリスト教会である。「モルモン教」とはこの教会の経典「モルモン経」に由来したニックネームである。モルモンはその成立の上からも神学、組織、慣習の上からも、カトリックでもなくプロテスタントでもなく、キリスト教各宗派において全く独特の存在をなしていると教会側では主張しているが、普通はプロテスタントの中に入れられているようである。 | モルモン教の正式名称は「末日聖徒イエス・キリスト教会である。「モルモン教」とはこの教会の経典「モルモン経」に由来したニックネームである。モルモンはその成立の上からも神学、組織、慣習の上からも、カトリックでもなくプロテスタントでもなく、キリスト教各宗派において全く独特の存在をなしていると教会側では主張しているが、普通はプロテスタントの中に入れられているようである。 | ||
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モルモン教会は二つの源泉として、(1)聖典と(2)神からの直接の啓示を認めている。標準聖典は「旧新約聖書」「モルモン経」「教義と聖約」「高価なる真珠」の4つである。また、教会は神からの絶えざる啓示を信じているが全教会の指導のための啓示を受けることができるのは大管長のみである。彼は予言者、聖見者、啓示を受ける者とみなされ、彼が主の御名において語る時、彼の公的な言葉は神の言葉として教会によって受け入れられる。 | モルモン教会は二つの源泉として、(1)聖典と(2)神からの直接の啓示を認めている。標準聖典は「旧新約聖書」「モルモン経」「教義と聖約」「高価なる真珠」の4つである。また、教会は神からの絶えざる啓示を信じているが全教会の指導のための啓示を受けることができるのは大管長のみである。彼は予言者、聖見者、啓示を受ける者とみなされ、彼が主の御名において語る時、彼の公的な言葉は神の言葉として教会によって受け入れられる。 | ||
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教育は「人は無智にして救わるること不可能なり」という神学により、非常に重視されている。また、以前は、教会が一夫多妻制を容認していたが、現在では禁止されている。しかし少数のモルモン原理主義者と呼ばれる人々はモルモン教会とは袂を分かち、今現在も一夫多妻を貫いている。この一夫多妻制について政府ともめたこともあった。 | 教育は「人は無智にして救わるること不可能なり」という神学により、非常に重視されている。また、以前は、教会が一夫多妻制を容認していたが、現在では禁止されている。しかし少数のモルモン原理主義者と呼ばれる人々はモルモン教会とは袂を分かち、今現在も一夫多妻を貫いている。この一夫多妻制について政府ともめたこともあった。 | ||
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モルモン教会には、伝道部、地方部、支部、またはステーキ部、ワード部の組織がある。モルモン教には報酬を受けている職業牧師はいなく、全時間の奉仕を必要とする、割合に少数の協会幹部だけが生活費を受けている。モルモン教の宣教師は二年間伝道に従事するのだがこの伝道は通常自費によってなされる。各会員は自己収入の一割を献納し、これによって教会の財政はまかなわれている。 | モルモン教会には、伝道部、地方部、支部、またはステーキ部、ワード部の組織がある。モルモン教には報酬を受けている職業牧師はいなく、全時間の奉仕を必要とする、割合に少数の協会幹部だけが生活費を受けている。モルモン教の宣教師は二年間伝道に従事するのだがこの伝道は通常自費によってなされる。各会員は自己収入の一割を献納し、これによって教会の財政はまかなわれている。 | ||
現在モルモン教会の会員は全世界で約100万人を数え、その大多数はアメリカ合衆国に住んでいるが、カナダやヨーロッパ、特にイギリスやラテンアメリカにも協会支部を持っている。日本では明治三四年開教したのだが大正一三年中絶し、戦後再び渡来して東京都港区南麻布に本部を設け、昭和一三年度の統計では、教会数180、信徒数3万5千人となっている。 | 現在モルモン教会の会員は全世界で約100万人を数え、その大多数はアメリカ合衆国に住んでいるが、カナダやヨーロッパ、特にイギリスやラテンアメリカにも協会支部を持っている。日本では明治三四年開教したのだが大正一三年中絶し、戦後再び渡来して東京都港区南麻布に本部を設け、昭和一三年度の統計では、教会数180、信徒数3万5千人となっている。 | ||
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現代宗教思想のエッセンス 1969 仁戸田六三郎著 | 現代宗教思想のエッセンス 1969 仁戸田六三郎著 | ||
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http://park8.wakwak.com/~kasa/Religion/morumonkyo.html | http://park8.wakwak.com/~kasa/Religion/morumonkyo.html |
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概要
モルモン教の正式名称は「末日聖徒イエス・キリスト教会である。「モルモン教」とはこの教会の経典「モルモン経」に由来したニックネームである。モルモンはその成立の上からも神学、組織、慣習の上からも、カトリックでもなくプロテスタントでもなく、キリスト教各宗派において全く独特の存在をなしていると教会側では主張しているが、普通はプロテスタントの中に入れられているようである。
思想
モルモン教会は二つの源泉として、(1)聖典と(2)神からの直接の啓示を認めている。標準聖典は「旧新約聖書」「モルモン経」「教義と聖約」「高価なる真珠」の4つである。また、教会は神からの絶えざる啓示を信じているが全教会の指導のための啓示を受けることができるのは大管長のみである。彼は予言者、聖見者、啓示を受ける者とみなされ、彼が主の御名において語る時、彼の公的な言葉は神の言葉として教会によって受け入れられる。 モルモン教徒の食は、「智慧の言葉」として知られる啓示に従い、健康上、煙草、アルコール飲料、茶、コーヒーを遠ざけ、肉の食用は適度にし、野菜、果物、穀類を食する。 教育は「人は無智にして救わるること不可能なり」という神学により、非常に重視されている。また、以前は、教会が一夫多妻制を容認していたが、現在では禁止されている。しかし少数のモルモン原理主義者と呼ばれる人々はモルモン教会とは袂を分かち、今現在も一夫多妻を貫いている。この一夫多妻制について政府ともめたこともあった。
組織と規模
モルモン教会には、伝道部、地方部、支部、またはステーキ部、ワード部の組織がある。モルモン教には報酬を受けている職業牧師はいなく、全時間の奉仕を必要とする、割合に少数の協会幹部だけが生活費を受けている。モルモン教の宣教師は二年間伝道に従事するのだがこの伝道は通常自費によってなされる。各会員は自己収入の一割を献納し、これによって教会の財政はまかなわれている。 現在モルモン教会の会員は全世界で約100万人を数え、その大多数はアメリカ合衆国に住んでいるが、カナダやヨーロッパ、特にイギリスやラテンアメリカにも協会支部を持っている。日本では明治三四年開教したのだが大正一三年中絶し、戦後再び渡来して東京都港区南麻布に本部を設け、昭和一三年度の統計では、教会数180、信徒数3万5千人となっている。
参考
現代宗教思想のエッセンス 1969 仁戸田六三郎著
ブルタニカ国際百科事典