イメージトレーニング
出典: Jinkawiki
2011年1月30日 (日) 20:44の版 Bunkyo-studen2008 (ノート | 投稿記録) ← 前の差分へ |
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スポーツではただ単に動作を行うことは簡単である。例えば野球であったらただ単にボールを投げるという動作は簡単である。しかし良い球(カーブやスライダーなど)を投げることは意識をすることが大切である。その投球を意識しイメージすることで良い球が投げられるのである。そのために集中することによってイメージを高める必要がある。この集中力はトップアスリートでもコントロールが難しい。集中力を向上するには普段からイメージトレーニングをして、必要なときに集中する能力、集中を維持する能力を高めていくことが必要である。 | スポーツではただ単に動作を行うことは簡単である。例えば野球であったらただ単にボールを投げるという動作は簡単である。しかし良い球(カーブやスライダーなど)を投げることは意識をすることが大切である。その投球を意識しイメージすることで良い球が投げられるのである。そのために集中することによってイメージを高める必要がある。この集中力はトップアスリートでもコントロールが難しい。集中力を向上するには普段からイメージトレーニングをして、必要なときに集中する能力、集中を維持する能力を高めていくことが必要である。 | ||
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== 参考文献 == | == 参考文献 == | ||
「スポーツ心理学を利用したイメージトレーニングとその効果」 テクノフォーラム出版 | 「スポーツ心理学を利用したイメージトレーニングとその効果」 テクノフォーラム出版 | ||
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トップアスリートの必須科目 イメージトレーニング講座 http://image-training.jp/difficulty.html | トップアスリートの必須科目 イメージトレーニング講座 http://image-training.jp/difficulty.html |
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集中力の向上
スポーツではただ単に動作を行うことは簡単である。例えば野球であったらただ単にボールを投げるという動作は簡単である。しかし良い球(カーブやスライダーなど)を投げることは意識をすることが大切である。その投球を意識しイメージすることで良い球が投げられるのである。そのために集中することによってイメージを高める必要がある。この集中力はトップアスリートでもコントロールが難しい。集中力を向上するには普段からイメージトレーニングをして、必要なときに集中する能力、集中を維持する能力を高めていくことが必要である。
感情のコントロール
私たちは試合の時不安や恐怖、落胆や無力感、怒りやフラストレーションといった感情がでてくる。しかしこれらは競技パフォーマンスを阻害する。さらにこのような感情はなかなか消えるものではない。そこでイメージというものが大切となってくる。なぜなら楽しいできごとをイメージすると、それが体内の内分泌系(ホルモン・神経伝達物質)に働きかけ体全体を鎮静化させる力があるからである。体への働きかけという意味において、イメージの力というのは、身体活動(言葉や呼吸)よりも強いのである。
技術習得と定着化
運動技術=身体活動と考えがちだが最近の研究では必ずしもそうでないことが分かってきている。それは運動技術に関する脳の補足運動野という神経回路をイメージすることによって活性化されるということである。補足運動野で同じような活性化があるということは実際に体を動かしているのと同じくその動作の脳神経を強化できているということであり、イメージが技術の習得と定着化につながるということである。このイメージトレーニング時と場所を選ばなくてすみいつでもどこでもできる。しかし集中力と継続性が要求され、効果を実感するのに時間がかかるので過信してはいけない。
トラウマの克服
トラウマとは過去に起きた恐怖体験で何度もフラッシュバックされる過去の失敗、嫌な記憶のことである。このようなトラウマが脳に刻まれていると試合会場に入っただけで、不安になったり、怖くなったり、心臓がドキドキしたり、口が渇いたり、胃が収縮したりするようになる。トラウマを克服するには失敗したときほどの成功をするということであるがそれはなかなか難しい。そこで成功することをイメージするとイメージの中で成功体験を重ねることができるようになる。脳は現実と非現実を区別できないと言われている。きちんとリアルにイメージすることができれば少ない成功体験でトラウマを克服することができる。しかしこのイメージトレーニングを少しミスしてしまうと逆にトラウマ自体が強化されてしまう。体をリラックスさせトラウマ症状を抑えながらイメージを繰り返すことが必要となってくる。
モチベーションの維持
高いモチベーションを維持するには高い目標を掲げることが大切である。そこで目標を実現している自分をイメージすることが必要となってくる。具体的にイメージするほうが、脳はより広範囲に活性化し喜びややる気の感情を生み出すホルモンや神経伝達物質を作り出すことができるからである。モチベーションを維持できないのは性格の問題というより時間の問題である。人間にとって同じ気持ちを持ち続けることは本当に難しいことであるがやはりこの分野でもイメージの持続というものが大切となってくる。
ゾーン体験
ゾーン体験とは他の思考や感情を忘れてしまうほど競技への没頭を体験する特殊な状態でありこの状態に入ると単に調子がいい、とても集中している、というだけでなく、「心と体が完全に調和した無我の境地だった」「体が勝手に動いた」など、選手にとって「何か特別なことが起こった」と感じさせるような感覚に陥ることである。イメージトレーニングがゾーン体験につながる理由は複数あるが、その理由のひとつはイメージトレーニングで、事前に試合をイメージしておくとデジャビュともいえる状態が起こり、考えたりすることなく習得されている技術がよりスムーズに発揮されるようになるからである。ふたつ目の理由として普段からイメージトレーニングを行うということは、余計なことを考えない練習になる。それが本番におけるイメージへの意識につながるのでゾーンが起こりやすくなるのである。
イメージトレーニングの注意点
今まで述べてきたようにイメージトレーニングでは様々な効果が得られる。しかしどれもうまくいくのは難しい。その理由として、方法と目的が混ざってしまっている、トレーニングを外から見ることができない、効果がでるには時間がかかることが多い、必ずしもイメージ通りに体が動くとは限らない、イメージ能力には個人差がある、イメージ能力は選手の競技レベルによって異なるなどがあげられる。自己流でイメージトレーニングを始めた人のほとんどがこれらの課題を乗り越えることなくイメージトレーニングを挫折してしまうのが現実である。自分がどのようにすれば良いか知るためにも自分にあったイメージトレーニングを理解することが大切である。
参考文献
「スポーツ心理学を利用したイメージトレーニングとその効果」 テクノフォーラム出版
トップアスリートの必須科目 イメージトレーニング講座 http://image-training.jp/difficulty.html