死)

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2011年1月30日 (日) 23:56の版
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概要しぬこと、いのちがなくなること。機能を果たさないこと、役に立たないこと。生死の危険。いのちがけ。律の五刑の一つ。野球でアウトのこと。いのちがなくなることに注目してみると、エピロクスは心を乱す最大の原因である死への恐れを取り除くために、デモクリトスやレウキッポスの原子論を受け継ぎ、死とは有機体を構成している原子(アトム)の分解に過ぎないと説いた。死によって分解されたものには何の感覚も無いから、死に対して人はなんらの苦痛を感じない、われわれが存在しているときには死はまだ訪れず、われわれが死ぬときには我々は存在してないのだから、死は人間に何の関係も無いものであり、恐れる必要の無いものであるとしている。古代の日本では体から霊魂が遊離してしまうことと理解されていた。現代の死は意志が判定する。医学的な死とは全細胞死ではなく、有機的全体としての個体としての生命活動がやんだと判断されることをいう。従来は心臓死のほか、本人の生前意思に遺族が同意した場合のみ能死と判定されたが、2009年の臓器移植法の改正により、15歳以上という年齢制限も無くなり、本人の意思とは関係なく脳死は死と判定され、本人の意思が明らかでない場合には家族の同意で臓器移植が可能になった。尊厳死・延命治療の中止については本人の意思、家族の意思の確認が求められる。病気や事故などで命に関わる状態で本人が意思表示できないときに備え、治療の方法、栄養補給の方法、心停止の際の心肺蘇生の希望の有無を事前指定書に記入し、かかりつけ医師と代理人が署名する。この運動は1994年から始まっている。

参考文献  広辞苑 第五版 岩波書店 倫理用語集 山川出版社 現代用語の基礎知識 自由国民社


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