ABC理論

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2011年1月31日 (月) 12:19の版
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同じ出来事でも人によって捉えかたが違い、その出来事をポジティブに考える人とネガティブに考える人がいることがいい例である。 同じ出来事でも人によって捉えかたが違い、その出来事をポジティブに考える人とネガティブに考える人がいることがいい例である。
つまりAのできごとを変えて悩みを解決しようというのではなく、Bの認知の仕方を合理的でラショナルに受け止めることによってCのネガティブな感情のレベルを少しでも良い方に変えていこうとするのがABC理論である。 つまりAのできごとを変えて悩みを解決しようというのではなく、Bの認知の仕方を合理的でラショナルに受け止めることによってCのネガティブな感情のレベルを少しでも良い方に変えていこうとするのがABC理論である。
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 +例 A 今日バイトの先輩に話しかけたら無視された。
 +  B 先輩は私のことを嫌っているに違いない。何か自分が気に障ることをしてしまったんだ。
 +  C もうバイトには行きたくない。やめたい。
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 +この際の論駁(イラショナルビリーフへの介入)はバイトの先輩は声が聞こえなかっただけかもしれないし、本当に疲れていただけかもしれない、ということである。
 +自滅的な認知の仕方をし、その思考がイラショナルであることを本人は気づいていない例である。
 +ひょっとしたら自分の考えが相手の行動をネガティブに考えているだけである可能性も高い。
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 +ABC理論はそういった自分が自動的に行なってしまう思考パターンを見つめ直し、自分で自分の感情をコントロールしていく「セルフヘルプ」ができるようになることが最終目標である。

2011年1月31日 (月) 12:33の版

ABC理論

ABC理論はアルバートエリス(Albert Ellis)によって1955年頃考案された論理療法の中の基本的なモデルである。 感情は出来事によって起こるのではなく、それぞれ個人の出来事に関する捉えかたによって生み出されると考えられる。

A:Activating event(出来事)

B:Belief(信念、固定観念)

C:Consequence(結果)


Aが出来事、Bが事実の認知の仕方、Cが結果的に起こる感情だとするとAの出来事が感情を引き起こすのではなく、Bの認知の仕方によってCで起こる感情が変わるということである。

同じ出来事でも人によって捉えかたが違い、その出来事をポジティブに考える人とネガティブに考える人がいることがいい例である。 つまりAのできごとを変えて悩みを解決しようというのではなく、Bの認知の仕方を合理的でラショナルに受け止めることによってCのネガティブな感情のレベルを少しでも良い方に変えていこうとするのがABC理論である。

例 A 今日バイトの先輩に話しかけたら無視された。   B 先輩は私のことを嫌っているに違いない。何か自分が気に障ることをしてしまったんだ。   C もうバイトには行きたくない。やめたい。

この際の論駁(イラショナルビリーフへの介入)はバイトの先輩は声が聞こえなかっただけかもしれないし、本当に疲れていただけかもしれない、ということである。 自滅的な認知の仕方をし、その思考がイラショナルであることを本人は気づいていない例である。 ひょっとしたら自分の考えが相手の行動をネガティブに考えているだけである可能性も高い。

ABC理論はそういった自分が自動的に行なってしまう思考パターンを見つめ直し、自分で自分の感情をコントロールしていく「セルフヘルプ」ができるようになることが最終目標である。


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