森の幼稚園 4

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2012年2月10日 (金) 00:58の版
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森の幼稚園


1950年半ばにデンマークで生まれた森の幼稚園。ドイツ語で「Wald kindergarten」(ヴァルト・キンダーガルテン:Wald=森、Kindergarten=幼稚園) 保育の大半を森の中で行い、遊具はすべて自然のもの。どのように遊ぶかはそれぞれ違うが、そのお陰で園児の想像力が養われる。先生による絵本の読み聞かせ、輪になってのお遊戯のほか、小さなナイフを使って木を削って遊ぶこともある。


森の幼稚園に通う子どもたちは通常の幼稚園児に比べ「表現力が豊か」「コミュニケーション能力が高い」「体が丈夫」「情緒が安定している」といった特徴を持つ。その反面、文字や数字に触れる機会が少ないため、小学校に入学すると遅れをとるが、その差は数カ月で埋め合わせができるという。就学年齢に達した段階での多少の学力差より、長い人生の基礎となる幼児期を豊かな自然で過ごすことを保護者は重要視している。


柵のない森で子どもたちを遊ばせるため、先生はより神経を使う。子ども15人に対して先生の数は2~3人で、そのうち1人は必ず全体に目を配り、子どもが遠くへ行かないよう注意している。刃物を使って木を削ったり、切ったりするため、目が離せない。遊ぶ際にはグループが見えなくなるほど遠くへ行かないのがきまりで、たいていの子どもはそのきまりを守るそうだ。棒を振り回すような危険な遊びも禁止。それを被った子どもには何かしらの罰が与えられる(無論、体罰はない)。  トイレも森の中で済ませる。大便は簡単な穴を掘り、土をかぶせて終わりだという。森の中では着替えが困難なため、お漏らしをする子どもは森の幼稚園には受け入れられない。


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