1950年代(アメリカ)

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2012年2月10日 (金) 01:38の版
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概説


1950年代のアメリカは戦勝国としての地位、そして本土に殆ど被害を追わなかった国として存在していた。アメリカンドリームやアメリカの黄金期と呼ばれることもある。全体主義的価値観が取り入れられたアメリカには平穏と同時に深刻な問題もはらんでいた。冷戦期初期の共産主義差別の運動も活発でトルーマン大統領の発令した「トルーマン・ドクトリン」や赤狩りなども起きていた。平穏でありながらも、核戦争への恐怖などをはらんだ、微妙なバランスの時代だったとも考えられる。 1955年には公民権運動のきっかけとなったローザ・パークスの「バス・ボイコット事件」も起き、白人と黒人の対立関係も強まっていたといえる。テレビ、大型の家電製品、一軒家、大型車など新しいものが次々に繁栄し、文化の著しい変化も生じていたと考えられる。映画ではジェームズ・ディーン、音楽ではエルビス・プレスリーなど歴史を代表する人物も登場し、人々に大きな影響を与えた。平穏な時代ゆえのカウンターカルチャーとしての存在として論じられることも多く、文化史の一点として重要な時期である。黒人音楽と白人音楽の融合であるロック、またはロックンロール誕生の背景には、やはり、白人と黒人の差別的な関係が存在しているだろう。 全体主義という時代性の特徴として、誰もが同じような格好であったり、決まった様式に収まっているのも特徴的である。サム・メンデス監督の映画「レボリューショナリ・ロード」は1950年代の中産階級の夫婦に焦点を当てた作品である。会社勤めの人間たちが同じような帽子をかぶり、同じようなコートとスーツを着ている。そして、一軒家に住み車を一台持っているという、そんな光景が描写されている。 宇宙開発競争での出来事「スプートニク・ショック」により、「理数」部門での教育改革が行なわれた経緯もある。 第二次世界大戦終結後の時代でもあり、多くのものに変化が表れた時代。その後の文化や生活様式の変遷をたどる上で、外せない時代である。



参考資料

アメリカ合衆国における教育改革における一考察-ミネソタ州を事例として-(2/9閲覧) http://www.lib.tezuka-gu.ac.jp/kiyo/rTEZUKAYAMAGAKUIN-UNI/r43PDF/r43Yuto.pdf

20世紀アメリカ年代別解説 http://www1.doshisha.ac.jp/~syamada/work/chronologicaltable/comments.htm(2/9閲覧)

重要用語解説 http://www1.doshisha.ac.jp/~syamada/work/chronologicaltable/chronologicaltable.htm#1955(2/9閲覧)

DVD「レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで」(サム・メンデス監督 2008年アメリカ ドリームワークス)

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