ノート:民族
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佐藤優 2011年 『はじめての宗教論 左巻―ナショナリズムと神学―』<br> | 佐藤優 2011年 『はじめての宗教論 左巻―ナショナリズムと神学―』<br> | ||
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原初主義と道具主義
民族については2つの考え方がある。
ひとつは原初主義である。これは、各民族が固有の言語や土地、経済に基づいているという考え方である。しかし、こうした原初主義的民族観は、実証的な歴史学においてはナンセンスであるとされている。なぜなら、民族というのはきわめて近代的な現象で、長く見積もっても250年くらいの伝統しかない。
もうひとつは道具主義である。一言でまとめると、エリート層が自分たちのポストを維持するために大衆を操作することで、民族が創られるという考え方である。道具主義の主要な論者にベネディクト・アンダーソンがいる。彼の主著『想像の共同体』では、出版資本主義によってナショナリズムが生まれてくるという道具主義的な考え方が述べられている。出版主義では、世俗語で書かれた書物で金儲けをする。その結果、世俗で書かれた書物を読む人たちを中心とするグループができあがる。それによって世俗語を単位として、ある人々と別の人々という区分ができる。アンダーソンはこのような区分がナショナリズム、つまり民族の起源と考えたのである。
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参考文献
佐藤優 2011年 『はじめての宗教論 左巻―ナショナリズムと神学―』
白取春彦 2006年 『今知りたい世界四大宗教の常識』
H.N. 紫虚