ジェンダー

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== ジェンダーとは == == ジェンダーとは ==
元々はフランス語、ドイツ語などに見られる名詞や形容詞などの文法的「性」、俗に言う男性名詞、女性名詞などの分類ないし分類クラスのことを指し、ラテン語のgenus(種族)を語源とする言葉である。 元々はフランス語、ドイツ語などに見られる名詞や形容詞などの文法的「性」、俗に言う男性名詞、女性名詞などの分類ないし分類クラスのことを指し、ラテン語のgenus(種族)を語源とする言葉である。
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ジェンダーは、性別についての社会的・文化的に形成されている広い意味での「通念」や「知識」、またそれらに基づく言説実践や社会的実践という意味で使用される。作られた男らしさ、女らしさを示す。例として、女はこう、男はこうというように規範となっている習慣、話し方、態度、服装、役割などである。 ジェンダーは、性別についての社会的・文化的に形成されている広い意味での「通念」や「知識」、またそれらに基づく言説実践や社会的実践という意味で使用される。作られた男らしさ、女らしさを示す。例として、女はこう、男はこうというように規範となっている習慣、話し方、態度、服装、役割などである。
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60年代後期の性をめぐるフェミニスト理論や政治運動の中から、社会的な位置づけとしての性を生物学的な身体の性(sex)と区別して示す単語として誕生したとされる。 60年代後期の性をめぐるフェミニスト理論や政治運動の中から、社会的な位置づけとしての性を生物学的な身体の性(sex)と区別して示す単語として誕生したとされる。
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日本にはこれに相当する言葉がないため、論者によって「社会的文化的性」「心理的性」「性別秩序」などとさまざまな呼ばれ方をされ、重点が異なっている。 日本にはこれに相当する言葉がないため、論者によって「社会的文化的性」「心理的性」「性別秩序」などとさまざまな呼ばれ方をされ、重点が異なっている。
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また、ジェンダーの中でも、その社会の理念的ジェンダーと、実態ジェンダーがあり、前者は性差否定にも性差過剰強調にもふれやすいが、後者はより人間の生物学的な基盤に根ざしている。 また、ジェンダーの中でも、その社会の理念的ジェンダーと、実態ジェンダーがあり、前者は性差否定にも性差過剰強調にもふれやすいが、後者はより人間の生物学的な基盤に根ざしている。
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近年ジェンダーは、両性のあり方、両性の関係性などの問題を考えるうえで極めて重要な意味をもつ用語として注目されている。 ジェンダーの考えを批判するものとして「ジェンダーフリー」がある。「ジェンダーフリー」とは、男女の違いについての、社会的・文化的に形成される性、こうあるべきだと、役割分担などが、盲目的に押し付けられ、強制されることで生じる不利益や不公平、偏見などをなくそうという運動・思想である。しかし、どのような区別や役割分担が盲目的に押しつけられ、強制されてきたのか、明確にされているわけではないため問題もある。 近年ジェンダーは、両性のあり方、両性の関係性などの問題を考えるうえで極めて重要な意味をもつ用語として注目されている。 ジェンダーの考えを批判するものとして「ジェンダーフリー」がある。「ジェンダーフリー」とは、男女の違いについての、社会的・文化的に形成される性、こうあるべきだと、役割分担などが、盲目的に押し付けられ、強制されることで生じる不利益や不公平、偏見などをなくそうという運動・思想である。しかし、どのような区別や役割分担が盲目的に押しつけられ、強制されてきたのか、明確にされているわけではないため問題もある。

2012年8月9日 (木) 14:19の版

ジェンダーとは

元々はフランス語、ドイツ語などに見られる名詞や形容詞などの文法的「性」、俗に言う男性名詞、女性名詞などの分類ないし分類クラスのことを指し、ラテン語のgenus(種族)を語源とする言葉である。

ジェンダーは、性別についての社会的・文化的に形成されている広い意味での「通念」や「知識」、またそれらに基づく言説実践や社会的実践という意味で使用される。作られた男らしさ、女らしさを示す。例として、女はこう、男はこうというように規範となっている習慣、話し方、態度、服装、役割などである。

60年代後期の性をめぐるフェミニスト理論や政治運動の中から、社会的な位置づけとしての性を生物学的な身体の性(sex)と区別して示す単語として誕生したとされる。

日本にはこれに相当する言葉がないため、論者によって「社会的文化的性」「心理的性」「性別秩序」などとさまざまな呼ばれ方をされ、重点が異なっている。

また、ジェンダーの中でも、その社会の理念的ジェンダーと、実態ジェンダーがあり、前者は性差否定にも性差過剰強調にもふれやすいが、後者はより人間の生物学的な基盤に根ざしている。

近年ジェンダーは、両性のあり方、両性の関係性などの問題を考えるうえで極めて重要な意味をもつ用語として注目されている。 ジェンダーの考えを批判するものとして「ジェンダーフリー」がある。「ジェンダーフリー」とは、男女の違いについての、社会的・文化的に形成される性、こうあるべきだと、役割分担などが、盲目的に押し付けられ、強制されることで生じる不利益や不公平、偏見などをなくそうという運動・思想である。しかし、どのような区別や役割分担が盲目的に押しつけられ、強制されてきたのか、明確にされているわけではないため問題もある。


参考・引用文献

はてなキーワード http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B8%A5%A7%A5%F3%A5%C0%A1%BC


ジェンダーについて http://homepage2.nifty.com/wakayamaseikyokyo/jenda.htm



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