グノーシス主義

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2012年8月10日 (金) 23:14の版
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グノーシス主義gnosticism 前キリスト教的東方的起源をもつ古典ギリシャ後期の宗教運動の一派。グノーシスとはこの場合神に秘儀についての直観的認識(霊知)であり、これを根本思想としたキリスト教の分派は一世紀に起こり2~3世紀に多用な発展をとげたが、正統教会により異端とされた。彼らは宗教的に徹底した霊肉二元論をとり、人間を本来は自己のうちに神の火花を有し、また地上界からの解放の欲求をいだいており、この人間の自我(精神)に救いとしてのグノーシスをもたらすものが天上界より下ったイエス・キリストで、このグノーシスによって人間は初めて救済されるにいたると説く。またグノーシスをもたらすキリストはもとより罪の物質とかかわるはずはなく、したがって霊的キリストと歴史上のキリストは結びつかず、受肉や受難はすべて仮現実的であると主張する。 このグノーシス主義派のおもな代表者としては、2世紀のヴァレンチヌス、バシレイデスがいる。同じく2世紀のなかばのマルキオンの思想にもグノーシス派と共通するところがある。グノーシス文献は大部分が散逸したが、エイレナイオス、テルトゥリアヌス、ヒッポリチスなど教会著述家の証言と1945年発見のナグ・ハマディ文書が重要な資料である。 参考文献(ブリタニカ国際大百科辞典)


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