ゴア

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参考資料:山川 世界史小辞典、 参考資料:山川 世界史小辞典、
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インド南西部の州で、アラビア海に面する港市。16世紀初頭のゴアは、ビージャープール王国スルタンの第1の港市として繁栄していたが、1510年、ポルトガルの第2代インド総督アフォンソ・デ・アルブケルケがここを攻略し、リスボンを模してゴア亜(旧ゴア)を建設し、ポルトガルのアジアにおける活動拠点とした。16世紀末に最盛期を迎えたが、オランダ、イギリスの進出により衰退に向かい、都市もゴア島西端のパンジム(新ゴア)に移転した。ポルトガル領ゴアは、1961年、インド政府に武力的に併合され、政府直轄州となり、87年、インドで25番目の独立州となった。旧ゴアには、フランシスコ・ザビエルの寝棺を安置するボン・ジェス教会など多くの教会遺跡が残っている。



ゴア州(コンカニ語:गोंय、マラーティー語:गोवा、ポルトガル語:Goa)は、インド西海岸の州である。16世紀から20世紀半ばまでポルトガル領インドの一部であり、ポルトガルのアジアにおける拠点であった。


ゴアはインド西海岸中部のマンドウィー河の河口にある島に位置し、天然の良港を有する。16世紀初めにはイスラーム王朝のビジャープル王国の重要都市であった。1510年2月、ポルトガル王国のインド総督アフォンソ・デ・アルブケルケが1,000人のポルトガル兵を率いて来航し、この都市を降伏させた。しかし、ゴアの要塞が老巧化しており使えなかったため、同年5月にビジャープル王国のスルタンが50,000の兵を率いて攻撃してくると一旦引き上げた。アフォンソ・デ・アルブケルケはポルトガル本国からの増援が到着すると、同年11月2,000のポルトガル兵によってゴアを再び陥落させた。ビジャープルのスルタンは何度もゴアを攻撃したが、奪回できなかった。1512年にはゴア要塞へ通じる水路を制するベナステリム要塞を奪取し、ゴアに病院といくつかの教会を建設した。


1530年、ポルトガル領インドの首府はコーチンからゴアに移され、アジアの全植民地を統治するポルトガルのインド総督あるいはインド副王が駐在した。ゴアとリスボンの間には喜望峰経由の定期航路が開かれ、多くのポルトガル人をアジアに送り出し、アジアの富をポルトガルに持ち帰った。1534年にはローマ教会の大司教座が設置され、ローマ教会において全アジアを管轄する中心となり、これを機にサンタ・カタリナ大聖堂が建設された(1562年~1619年)。17世紀初頭のゴアはモザンビークから長崎に広がるポルトガル海上帝国の首府として「東洋のローマ」と呼ばれる黄金時代を迎えた。当時のゴアの人口は20万人に達し、市内には壮麗な教会や修道院、総督府などの建物が立ち並んで、ヨーロッパの都市にも引けを取らなかったとされる。


1947年にインドがイギリスから独立するとインド政府はポルトガルにも領土の返還を求めたが、当時のアントニオ・サラザール独裁政権は応じなかった。1955年、非暴力で領土返還を求めるデモ隊にポルトガルの警察が発砲。死者20人以上、負傷者500人近くを出す惨事が起き、ポルトガル統治に対する反感が高まり、この事態を重く見たインド政府が1961年にポルトガル領に武力侵攻し、インドにおけるポルトガルの植民地支配はようやく終結した。


インドによるゴア併合はソビエト連邦の反対により国連安保理では受け入れられなかったが、多くの国が植民地独立の一つとして支持し、1974年のカーネーション革命を経てポルトガルは公式に主権を放棄した。1987年にパナジを首府とするゴア州が設置された。2001年現在の州の人口は135万人である。州内では英語やコンカニー語などが使用されているが、ポルトガル語を話す住民も30,000から50,000人程度存在する。


参考資料:山川 世界史小辞典、 ウィキペディア(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B4%E3%82%A2%E5%B7%9E)


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