武士2

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武士とは

武士(ぶし)は、10世紀から19世紀にかけての日本に存在し、戦闘を本分とするとされた、宗家の主人を頂点とした家族共同体の成員である。「もののふ」 とも読み倣わすが、その起源については物部氏の名に求めるなど諸説がある。

同義語として武者(むしゃ、むさ)があるが、「武士」に比べて戦闘員的もしくは修飾的ニュアンスが強い(用例:武者絵、武者修業、武者震い、鎧武者、女武者、若武者、落武者など[* 1])。すなわち、戦闘とは無縁も同然で「武者」と呼びがたい武士はいるが、全ての武者は「武士」である。他に類義語として、侍、兵/兵者(つわもの)、武人(ぶじん)などもあるが、これらは同義ではない(「侍」は該当項目を参照。兵/兵者や武人は、武士に限らず、日本に限らず用いられる)。「武士」は性別を問う語ではなく性別表現に乏しいものの、女性の武士が戦闘員的特徴を強く具える場合に限って女武者(おんなむしゃ)という呼び方をする。武士は平安時代に発生し、その軍事力をもって貴族支配の社会を転覆せしめ、古代を終焉させたとする理解が通常されている。旧来の政権を傀儡として維持したまま自らが実質的に主導する中世社会を構築した後は、近世の終わり(幕末)まで日本の歴史を牽引する中心的存在であり続けた。近代に入って武士という存在そのものを廃したのも、多くの武士が参画する近代政府(明治政府)であった。


在地領主論

武士の起源に関する研究は中世の“発見”と密接に関わっている。明治時代の歴史学者・三浦周行らによって日本にも「中世」があったことが見出された。当時の欧米史学では、中世は欧米に特有のもので、近代へ発展するために必須な時代とされていた。アジア・アフリカはいまだ(当時)古代社会であり、欧米のような近代社会に発展することは不可能とされていた。三浦らは、ヨーロッパの中世が、ゲルマン民族の大移動によって辺境で発生した「武装した封建領主」である騎士によって支えられていたことに着目し、日本で平安時代中期から東国を中心とした辺境社会で活躍した武士を騎士と同じ「武装した封建領主」と位置づけ、アジアで唯一「日本にも中世が存在した」ことを見出し、日本は近代化できると主張した。武士は私営田の開発領主であり、その起源は、抵抗する配下の農奴と介入する受領に対抗するために「武装した大農園主」とする。この学説は広く受け容れられ、戦後も学界の主流を占めることとなった。唯物史観の影響を受け、武士は古代支配階級である貴族や宗教勢力を排除し、中世をもたらした変革者として石母田正らによって位置づけられた。


芸能の家としての武士

武士は社会的身分であると同時に、武芸という芸能を家業とする職業的な身分であるとも規定できる。つまり、馬上の射術や合戦の作法を継承する家に生まれ、それを継いだ人物が武士であると言える。逆に言えば、いくら武芸に優れていて身分が高くても、出生が武士身分でない限り、武士とは認められなかった。これ以外で武士の身分を得るには、正統な武士身分の者の郎党となってその家伝来の武芸の伝授を受け、さらに新たに独立の家を起こすにあたって家芸の継承権を得るしかなかった。この道筋が子孫の増加、分家以外で武士身分に属する家系が拡大する機会となった。また、中世になり武門の家が確立した後でも、それとは別に朝廷の武官に相当する職種が一応存在したが、たとえこの官職を得ても、武士身分出身でなければ武士とは認められなかった。ここで言う武門の家とは、承平天慶勲功者子孫(承平天慶の乱で勲功のあった者の子孫)が基本であり、その中でも「源氏」および「平氏」の諸流と藤原秀郷の子孫の「秀郷流」が特に有名である。これら以外では藤原利仁を始祖とする「利仁流」や、藤原道兼の後裔とする宇都宮氏が多く、他に嵯峨源氏の渡辺氏や大江広元が有名な大江氏などがあり、有力な武士団はこれらの家系のいずれかを起源としていた。特に下克上が一般化する以前においてこの認識が強く、戦国期の豊臣秀吉のように、百姓その他武士身分以外出身の人物は、当然、武士として認められるはずがなかった。先祖の武名によって自分の家が武士として認められていたため、彼らは自分の家系や高名な先祖を誇っていたとも言える。


参考URL

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%A6%E5%A3%AB

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