三枚舌外交

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2014年7月25日 (金) 19:28の版
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三枚舌外交とは、イギリスが1915年~1917年の間に結んだフセイン・マクマホン協定、サイクス・ピコ条約、バルフォア宣言の3つの外交のことである。


 3つの外交と矛盾 

フセイン・マクマホン条約

1915年、イギリスがオスマン帝国の背後でアラブ人の反乱が起こることを期待して、アラブ民族運動の指導者フセインに対英協力と反オスマン帝国を条件に、オスマン帝国の支配下にあったアラブの独立を保障して結んだ条約。

サイクス・ピコ条約

1916年、イギリス・フランス・ロシアがオスマン帝国領の分割を約束し、パレスチナを国際管理することを定めた条約。

または、敵国の植民地における民族独立運動を支援して戦争を有利に進めようとした。

この条約は1917年11月にロシア革命政府によって帝国主義の密約として暴露された。

バルフォア宣言

1917年、イギリスの外相バルフォアが対オスマン帝国戦にユダヤ人の経済的支援を得ようとして、パレスチナにユダヤ人の民族的郷土の建設をすることを約束した宣言。

この宣言は、イギリスのシオニストの有力者、ライオネル・ロスチャイルドの書簡で示されたものであった。


三枚舌外交のその後

1919年のパリ講和会議でアラブ民族主義者はシリアとイラク(オスマン帝国のアラブ地域)の独立を宣言した。

だが、同年4月、連合国側はサンレモ会議において、フランスのシリア、イギリスのイラク・パレスチナ委任統治を決定した。


出典:改定版 詳説世界史研究(山川出版)、図説世界史 なるほど辞典(実業之日本社)

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