スリーマイル島原発事故3

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概要

1979年3月28日にアメリカのペンシルバニア州スリーマイル島発電所2号機(全3原子炉)で起きた事故。 2次給水系にトラブルが発生し、冷却水を供給する給水ポンプが停止するという機器故障によるものと、ECCS(緊急炉心冷却装置)と呼ばれるものが作動するものの、運転員の誤判断によりECCSを停止させるという人的なミスといくつかの要因が重なった。 その結果、冷却材喪失事故が進行、炉心の崩壊熱を除去できない状態に陥り、炉心の3分の2が露出し空焚き状態になり、45%が溶融した。 この事故の国際原子力事象評価尺度はレベル5. これは広範な影響を伴う事故と定義されており ・放射性物質の限定的な外部放出(ヨウ素131等値で数百から数千テラベクレル以上) ・原子炉の炉心や放射性物質障壁の重大な損傷が見られる。 というのが基準となっている。 2011年3月11日に発生した東日本大震災の影響による福島第一原発事故はレベル7で評価尺度の最高レベルである。


被害状況

燃料棒のなかに閉じ込められていた放射性物質の一部が一次冷却材中に放出され、原子炉格納容器と補助屋を経て大気中に放出された。ただ、原子炉建屋など建物自体は損壊しなかったため、外部放出された物質はヘリウム、アルゴン、キセノン等が大半で、放射性ヨウ素やセシウムの大部分は原子炉建屋内に保持され、外部への影響はほとんどなかった。 推定で24km圏内の約20万人が避難した。 しかし、人体への主だった健康被害は発表されておらず、死者も0人であった。 反面、事故発生後の避難勧告等の情報の錯綜による精神的不安が大きかったことが見受けられる。


参考文献 http://www.japanecho.net/jp/disaster-data/1103/

http://www.machida2.co.jp/genpatsu/threemile.pdf

(nika)


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