公用語
出典: Jinkawiki
2008年6月30日 (月) 02:40の版 Bunkyo-student2008 (ノート | 投稿記録) ← 前の差分へ |
2008年6月30日 (月) 02:57の版 Bunkyo-student2008 (ノート | 投稿記録) 次の差分へ → |
||
1 行 | 1 行 | ||
- | 国、州、国際的集団など、ある集団・共同体内の公の場において用いられることが認められている言語。政府が公文書で用いる言語である。 | + | |
- | 一つの共同体内で複数の言語が使用されている場合、公的な分野において意志の疎通を円滑にする目的で、憲法や法律などの法規範によって指定されるのが一般的である。しかし、国内に複数の言語があるにもかかわらず、公用語を正式に指定することなく、政治的、社会的な上層階級の間で話されている言語が事実上、公用語になっている場合もある。 | + | 国、州、国際的集団など、ある集団・共同体内の公の場において用いられることが認められて |
- | これに対し、多少の方言はあっても、一つの言語の話者が圧倒的多数の国である場合、法律で定めるまでもなくその言語が公用語の役割をしていることがある。もちろん圧倒的多数の同一言語話者がいた場合でも法的な定めを置く例もある。 | + | いる言語。政府が公文書で用いる言語である。 |
- | 公用語の指定に関しては様々な基準があるが、一般的にその集団内で使用する者の数が最も多い言語や高度な概念を表現しえる言語が選ばれる。しかし政治的に強い権力を持った民族の言語が多くの国民の意に反し公用語に指定されることもある。民族と言語は密接に結びつきしばしば深刻な問題を引き起こすため複数の言語を公用語に定めている国も多い。 | + | |
+ | 一つの共同体内で複数の言語が使用されている場合、公的な分野において意志の疎通を円滑に | ||
+ | する目的で、憲法や法律などの法規範によって指定されるのが一般的である。しかし、国内に複数 | ||
+ | の言語があるにもかかわらず、公用語を正式に指定することなく、政治的、社会的な上層階級の | ||
+ | 間で話されている言語が事実上、公用語になっている場合もある。 | ||
+ | |||
+ | これに対し、多少の方言はあっても、一つの言語の話者が圧倒的多数の国である場合、法律で | ||
+ | 定めるまでもなくその言語が公用語の役割をしていることがある。もちろん圧倒的多数の同一言語 | ||
+ | 話者がいた場合でも法的な定めを置く例もある。 | ||
+ | |||
+ | 公用語の指定に関しては様々な基準があるが、一般的にその集団内で使用する者の数が最も多い | ||
+ | 言語や高度な概念を表現しえる言語が選ばれる。しかし政治的に強い権力を持った民族の言語が | ||
+ | 多くの国民の意に反し公用語に指定されることもある。民族と言語は密接に結びつきしばしば深刻 | ||
+ | な問題を引き起こすため複数の言語を公用語に定めている国も多い。 | ||
+ | |||
≪主な国や組織の公用語≫ | ≪主な国や組織の公用語≫ | ||
- | ■一国家一言語 | + | |
+ | ■一国歌一言語 | ||
+ | |||
日本(日本語) | 日本(日本語) | ||
+ | |||
フランス(フランス語、フランス領ポリネシアではタヒチ語) | フランス(フランス語、フランス領ポリネシアではタヒチ語) | ||
+ | |||
イタリア(イタリア語)* | イタリア(イタリア語)* | ||
+ | |||
ドイツ(ドイツ語)* | ドイツ(ドイツ語)* | ||
- | スペイン(スペイン語)* *全土でこの言語だが、 | + | |
- | ノルウェー(ノルウェー語)* 州や島、小地域などでは他の言語も認められている | + | スペイン(スペイン語)* *全土での言語だが、 |
+ | |||
+ | ノルウェー(ノルウェー語)* 州や島、小地域などでは他の言語も認められている | ||
+ | |||
ベトナム(ベトナム語) | ベトナム(ベトナム語) | ||
+ | |||
ポーランド(ポーランド語) | ポーランド(ポーランド語) | ||
+ | |||
ブラジル(ポルトガル語) | ブラジル(ポルトガル語) | ||
+ | |||
メキシコ(スペイン語) | メキシコ(スペイン語) | ||
+ | |||
ミャンマー(ビルマ語) | ミャンマー(ビルマ語) | ||
+ | |||
■一国家複数言語 | ■一国家複数言語 | ||
+ | |||
カナダ(英語、ケベック州のみフランス語) | カナダ(英語、ケベック州のみフランス語) | ||
+ | |||
スイス(ドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語) | スイス(ドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語) | ||
+ | |||
ベルギー(オランダ語、フランス語、英語) | ベルギー(オランダ語、フランス語、英語) | ||
- | ・ちなみに国際連合では英語、ロシア語、中国語、フランス語、アラビア語、スペイン語である。 | + | |
- | 第二次世界大戦の戦勝国の言語と、話者が多いスペイン語とアラビア語を選択したと思われる。 | + | ・ちなみに国際連合での公用語は英語、ロシア語、中国語、フランス語、アラビア語、スペイン語である。 |
+ | |||
+ | 第二次世界大戦の戦勝国の言語と、話者が多いスペイン語とアラビア語を選択したと考えられる。 |
2008年6月30日 (月) 02:57の版
国、州、国際的集団など、ある集団・共同体内の公の場において用いられることが認められて いる言語。政府が公文書で用いる言語である。
一つの共同体内で複数の言語が使用されている場合、公的な分野において意志の疎通を円滑に する目的で、憲法や法律などの法規範によって指定されるのが一般的である。しかし、国内に複数 の言語があるにもかかわらず、公用語を正式に指定することなく、政治的、社会的な上層階級の 間で話されている言語が事実上、公用語になっている場合もある。
これに対し、多少の方言はあっても、一つの言語の話者が圧倒的多数の国である場合、法律で 定めるまでもなくその言語が公用語の役割をしていることがある。もちろん圧倒的多数の同一言語 話者がいた場合でも法的な定めを置く例もある。
公用語の指定に関しては様々な基準があるが、一般的にその集団内で使用する者の数が最も多い 言語や高度な概念を表現しえる言語が選ばれる。しかし政治的に強い権力を持った民族の言語が 多くの国民の意に反し公用語に指定されることもある。民族と言語は密接に結びつきしばしば深刻 な問題を引き起こすため複数の言語を公用語に定めている国も多い。
≪主な国や組織の公用語≫
■一国歌一言語
日本(日本語)
フランス(フランス語、フランス領ポリネシアではタヒチ語)
イタリア(イタリア語)*
ドイツ(ドイツ語)*
スペイン(スペイン語)* *全土での言語だが、
ノルウェー(ノルウェー語)* 州や島、小地域などでは他の言語も認められている
ベトナム(ベトナム語)
ポーランド(ポーランド語)
ブラジル(ポルトガル語)
メキシコ(スペイン語)
ミャンマー(ビルマ語)
■一国家複数言語
カナダ(英語、ケベック州のみフランス語)
スイス(ドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語)
ベルギー(オランダ語、フランス語、英語)
・ちなみに国際連合での公用語は英語、ロシア語、中国語、フランス語、アラビア語、スペイン語である。
第二次世界大戦の戦勝国の言語と、話者が多いスペイン語とアラビア語を選択したと考えられる。