環境管理計画

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==参考資料== ==参考資料==
 1.井手久登・亀山章「緑地生態学「ランドスケープ・エコロジー」」朝倉書店、1993年  1.井手久登・亀山章「緑地生態学「ランドスケープ・エコロジー」」朝倉書店、1993年
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2018年1月21日 (日) 14:46の版

目次

 環境管理計画 

 戦後の経済の発展に伴って、産業の開発、道路の建設、市街地の拡大のどの人間活動が顕になってきた。このため、各種の土地利用の転換を通じて林地や農地の変容が著しく、近年では各地で自然環境や生活環境の悪化が指摘されるようになってきた。

 自然環境や土地利用の保全は、各種の土地利用計画と土地利用規制などにより行われてきたが、様々な人間活動が活発化かつ広域化するにつれて、既存の制度だけでは自然環境の保全を図ることが難しくなってきた。現代社会においては、各地域の実情に配慮した、適切な自然環境の保全を図る施策を実行することが求められている。

 環境管理計画の概要 

 我が国の環境影響評価は、個々の事業が実施される直前に行われるのが一般的であるため、評価の結果によって事業の内容を変更することは難しい状況にある。それは、位置の選定や代替案の検討などが、それ以前の上位計画において決定されているからである。そのため、環境影響評価を効果的に行うには早期の計画段階における審査が必要であり、事業計画の初期の段階から環境に対する影響を考える「計画アセスメント」の制度が試行されている地域もある。

 これにより、地域の環境の望ましい姿を事前に検討しておき、その基本方針に基づいて各種の環境影響調査を行うことにより、将来の環境を創造していくことが可能である。このような考え方から、開発計画に伴う環境影響評価の検討に加え、公害防止、自然環境保全、快適環境づくり、といった各種の環境問題への対応を、地域を核として結合させ、問題が発生する前に解決を図ろうとする環境管理計画の策定が地方公共団体を中心にして進められている。

 今後への課題 

 地域の自然環境の保全のためには、各種の自然環境の要素を把握することが必要である。植生は生態圏おなかで主要な位置を占めているため、各地で調査が行われている。さらに、植生の保全のためには、将来の植生の在り方を定める「植生計画」を同時に検討する必要がある。衛星計画の第一の目的は、環境要素の中の生物的資源である植生を永続的に有効に利用しようとする広義の保全であり、さらに第二の目的は、より狭義の保全ではあるが、緑化計画や植生管理計画の指針となるものである。植生計画は地域全体を対象に考える必要があり、地方自治体で策定されている環境管理計画と整合させて策定していくのが望ましい。

参考資料

 1.井手久登・亀山章「緑地生態学「ランドスケープ・エコロジー」」朝倉書店、1993年


H.merida


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