ジュネーヴ協定3

出典: Jinkawiki

(版間での差分)
2018年1月23日 (火) 00:12の版
Daijiten2014 (ノート | 投稿記録)
(参考文献)
← 前の差分へ
最新版
Daijiten2014 (ノート | 投稿記録)
(ジュネーヴ協定とは)
2 行 2 行
1954年、ベトナム民主共和国とフランス、アメリカなどで締結されたインドシナ戦争の休戦協定。北緯17度線を軍事境界線とするなどを取り決めた。 1954年、ベトナム民主共和国とフランス、アメリカなどで締結されたインドシナ戦争の休戦協定。北緯17度線を軍事境界線とするなどを取り決めた。
-1954年4月からスイスのジュネーヴでインドシナ戦争の休戦を協議するジュネーヴ会議が開催された。当事国であるフランスとベトナム民主共和国、ベトナム国の代表と、アメリカ、イギリス、ソ連、それに成立間もない中華人民共和国(代表が周恩来)などが参加した。+1954年4月からスイスのジュネーヴでインドシナ戦争の休戦を協議するジュネーヴ会議が開催された。当事国であるフランスとベトナム民主共和国、ベトナム国の代表と、アメリカ、イギリス、ソ連、それに成立間もない中華人民共和国(代表者、周恩来)などが参加した。
フランスは当初会議の引き延ばしを図り、有利な休戦を探ったが、会議中の5月のディエンビエンフーの戦いでの敗北を受け、急速に停戦に傾き、7月に停戦協定が成立した。 フランスは当初会議の引き延ばしを図り、有利な休戦を探ったが、会議中の5月のディエンビエンフーの戦いでの敗北を受け、急速に停戦に傾き、7月に停戦協定が成立した。

最新版

ジュネーヴ協定とは

1954年、ベトナム民主共和国とフランス、アメリカなどで締結されたインドシナ戦争の休戦協定。北緯17度線を軍事境界線とするなどを取り決めた。

1954年4月からスイスのジュネーヴでインドシナ戦争の休戦を協議するジュネーヴ会議が開催された。当事国であるフランスとベトナム民主共和国、ベトナム国の代表と、アメリカ、イギリス、ソ連、それに成立間もない中華人民共和国(代表者、周恩来)などが参加した。

フランスは当初会議の引き延ばしを図り、有利な休戦を探ったが、会議中の5月のディエンビエンフーの戦いでの敗北を受け、急速に停戦に傾き、7月に停戦協定が成立した。

この協定では、

1.北緯17度線を暫定軍事境界線とし、ベトナム人民軍はその北の部分に、フランス軍は以南に集結する、
2.8月はじめまでにいっさいの軍事行動は停止される、
3.以後、いっさいの増援部隊のベトナムへの導入は禁止される、
4.協定履行のための合同委員会と国際監視委員会を設置する、

などが定められた。 ベトナムの統一に関しては、最終宣言で、「ベトナムの住民による自由な総選挙で決定される。総選挙は国際監視委員会の管理下で1956年7月に実施される」ことが約束された。

しかし、アメリカは最終宣言への参加を拒否し、ベトナム国(南ベトナム)は休戦協定にも反対した。このため、この休戦協定は実質的には拘束力を持たないことになった。また、2年後に約束された統一のための選挙も実施されなかった。

キーワード

  • ジュネーヴ協定

1954年5月、ヴェトナム人民軍の総攻撃により、仏軍の要塞が陥落したことで、インドシナ戦争の勝敗が決した。これをディエンビエンフーの戦いという。

そして、1954年7月に調印されたインドシナ休戦協定である。1月のベルリンにおける米英仏ソ外相会議の決定により関係者がジュネーヴ会議に集合、北緯17度線を境とする南北ヴェトナムの分立やラオス・カンボジアの中立を決めた。東西”雪どけ”のきざしとされる。バオ=ダイ政権は調印を拒否した。

  • 雪どけ

スターリン没後の米ソの緊張緩和・平和共存路線の模索を指す用語。ユダヤ人作家エレンブルグの同名小説にちなむ。

  • バオ=ダイ Bao Dai

1914〜 親仏政権ヴェトナム国の首席(任1949〜55)。そもそも阮朝南越国最後の皇帝(位25から45)であったが、第二次大戦中の45年日本軍の傀儡国家”ヴェトナム帝国”の元首に担がれた。


参考文献

詳解 世界史用語辞典(1995) 三省堂編修所 三省堂 pp.383,384,392,393

世界史の窓 ジュネーヴ休戦協定 (http://www.y-history.net/appendix/wh1601-116.html)


-Aben


  人間科学大事典

    ---50音の分類リンク---
                  
                  
                  
                  
                  
                  
                  
                          
                  
          

  構成