ドイツの育児サービス
出典: Jinkawiki
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冨士谷あつ子・伊藤公雄(2009)「日本・ドイツ・イタリア 超少子高齢社会からの脱却 ―家族・社会・文化とジェンダー制作」明石書店 | 冨士谷あつ子・伊藤公雄(2009)「日本・ドイツ・イタリア 超少子高齢社会からの脱却 ―家族・社会・文化とジェンダー制作」明石書店 | ||
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ドイツ育児サービス文化
ドイツでは育児サービス文化は2つあるといえる。ドイツ民主共和国(旧東ドイツ、1949-90)では社会主義的な女性感によって、保育園の提供が十分であったため、今でも、子どもの数に対する保育園の割合は高い。旧西ドイツでは家族主義的な考えが強くて、当時はドイツ民主共和国の社会的育児サービス文化は反面教師とされていた。
家族主義ほ政治家にとってとても便利である。しかし、最近は子どもを虐待したり、まま子扱いしたり、餓死させたりする親たちのニュースが増えた。おそらくそのような事件は完全に防げるわけではない。しかし、最近の子ども保護施策の必要性は家族主義、つまり理想主義的な家族観に欠点面があるといえる。
養育手当てレンジ報奨金
ドイツ政府の閣僚、フォン・デア・ライエン家庭相の発議によって、2007年7月に、2013年までに全乳幼児の3分の1に「保育場所」を提供するよう、保育園を増設することが議決された。その後、保守派の政治家は子どもを保育園に行かせずに、「自分で」子供を育てる親のためのBetreuungsgled(養育手当て)を要求した。
養育手当てはまた批難者によって「Herdprämie(レンジ奨励金)」としてあざけられている。「Herd(レンジ)」は女性・母親を家庭に残される、または帰らせる方針を象徴している。
養育手当ての問題は一つとしては、教育の少ない家庭の場合は親たちが手当てを子育てや教育のためではなく、自分の趣味や娯楽の消費につかってしまう可能性が高いことがあげられる。
両親手当て
2007年1月から、生まれた子どものために一時的に仕事を休んで、両親休暇(Elternzeit)を取る親に手当てを支払うことになった。両親手当ては、最後に受け取った給料の67%(最低でも300Euro、最高でも1800Euro)の給料補償である。支払う時期は誕生から12カ月まで、一人親(Alleinerziehende)の場合は14カ月まで。父親も育児休暇を取ると、夫婦合わせて14カ月まで両親手当てを貰うことができる。この余分の2カ月を「パートナーの2カ月(Partnermonate)」という。通常は父親が取るので「父親の2カ月(Vätermonate)」ともいわれている。「Vätermonate」の導入の際にも、大変なイデオロギー的なディベートが起きた。最初、「Vätermonate」は保守的な政治家によって、「Wickelvolontariat」(おむつ交換の見習い期間)として誹謗された。しかし、最近は両親休暇(Elternzeit)を取る父親の割合はあがっている。特にバイエルン州の父親は両親休暇の人気が高いそうである。ベルリンでは2007年12月に12.5%にあがった。
参考文献
冨士谷あつ子・伊藤公雄(2009)「日本・ドイツ・イタリア 超少子高齢社会からの脱却 ―家族・社会・文化とジェンダー制作」明石書店
H.N ときあ