下鴨神社

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1.下鴨神社とは

 正式名称は賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)という。

鴨川の下流にあるということで、通称下鴨神社と言われている。 賀茂別雷神社(上賀茂神社)と下鴨神社は賀茂氏の氏神を祀っており、あわせて賀茂神社(賀茂社)と総称されているのである。 この下鴨神社はとても歴史が古く紀元前90年に神社の瑞垣の修造が行われたという記録があり、それよりも前からあったという説がある。 その後は奈良時代から朝廷から崇敬を受け、源氏物語や枕草子の舞台としても登場している。 810年以降から約400年間は斎院が置かれている。


2.どんな神さまを祀っているのか

ご祭神は玉依姫命と賀茂建角身命。

玉依姫命は、上賀茂神社の祭神である賀茂別雷命の母で、縁結び、安産、水の神としてのご神徳がある。 賀茂建角身命は玉依姫命の父にあたり、古代の京都をひらかれた神様として世界平和、五穀豊穣のご神徳があるそうだ。


3.どんなところか

・玉依姫命が祀られている東本殿、賀茂建角身命が祀られている西本殿は国宝に指定され、

現在の本殿は1863年の式年遷宮で建て替えられたものである。 その他、東西に回廊がのびている真っ赤な桜門、葵祭の際に雅楽が奉納される舞殿など、 とにかく重要文化財に指定されている建築物が多数ある。

・君が代謳われている「さざれ石」がある。「さざれ石」とは小さな石という意味だが、

このさざれ石は「小さな石が凝固して大きな岩になったもの」という意味を持っている。 長い年月、石の隙間に炭酸カルシウムや水酸化鉄が流れ込んで大きくなったそうだ。

・古からの森、「糺の森」。
国の史跡として指定されている場所。

ここ糺ノ森は縄文時代からあるとされ、その昔は150万坪もの広さを誇っていたそうだ。 樹齢200年から600年の木が600本もあるとされる。 源氏物語でも、光源氏がこの森を詠んでいたそうだ。

参考文献 三好和義 (2004) 『賀茂社:上賀茂神社下鴨神社』淡交社

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