産業革命5
出典: Jinkawiki
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18世紀半ばから19世紀にかけてイギリスは産業革命を迎える。機械制大工場が経済の中核的な位置を占めるようになり、資本主義社会が到来する。他国に先駆け産業革命を経験し「世界の工場」としての独占的地位を獲得し、資本家たちは国家の手助けによらないでも自由に利潤追求ができるので国家の干渉を嫌い、できるだけ安上がりな「夜警国家」を望んでいた。機械制工場での労働は熟練を要しないため従来の熟練職人層を退職に追い込み、その代わりとして女性や子供などを低賃金で雇用した。工場では低賃金が広まり、労働時間は延長され、深夜労働も普及した。労働者は一定地区に密集し、上下水道もない不衛生な住宅に押し込まれていた。産業革命期にイギリス全体で人口が増加し、これに伴い職を得られない者や低所得者が都市にあふれていった。
参考文献
高田実編(2005)「イギリス労働者の貧困と救済」明石書店