北朝鮮の国家体制

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2019年1月19日 (土) 23:55の版
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北朝鮮の国家体制 北朝鮮はあらゆる国家の中でもっとも徹底した独裁国家といえる。自由民主主義と対峙するのが、北の基本的な生存戦略である。北朝鮮と韓国の対立は、本質的には独裁と民主主義との対立である。一部の人々は北の共産主義思想と南の資本主義的民主主義思想との対立とみなしているが、長期間の分断状態による蓄積された相互不信と誤解が南北対立の基本原因だとする人々も存在する。北朝鮮の統治者たちがいまも共産主義と社会主義について語ることがあるが、彼らが共産主義の理念を裏切ってからは久しく、今日の北朝鮮体制は社会主義、共産主義の理念とは縁がないものだということを忘れてはならない。  我が国が南と北に分裂したのは、民族内部だけの原因とは言えず、また今日の南北間の大きな相違を誤解と不信の産物にすぎないとみることもできない。我が国が南北に分断されたのは、資本主義陣営と社会主義陣営の間の冷戦の結果だということは歴史的事実から明白である。したがって南北間の対立の本質は、何よりも資本主義陣営と社会主義陣営との対立の一環として位置づけて解明されなければならない。となると、資本主義陣営と社会主義陣営との対立の本質は何か、をまず明らかにする必要がある。多くの人々は資本主義と社会主義の対立といえば、すぐ社会の指導思想と社会制度を比較分析して両者の相違点を浮き彫りにしようとする。しかし、物事を孤立してではなく全体との関わり、つまり変化発展する過程として眺めていかなくては、本質を正しく把握できない。人類が進歩発展する過程において、反封建的民主主義革命は最も偉大な意義を持つ歴史的大事変であった。この反封建的民主主義革命を契機に、われわれ人間は運命の主人公として自己の存在価値をはじめてはっきりと自覚し、主権在民の原理の正統性を確信するようにもなった。そして、民主主義思想が広まるにつれ人々は国家と社会の共同の主人として自由で平等な権利を享有し平等な社会的義務負担を認めるようになった。この時から民主主義的原理をより円満に実生活に反映させていくことが幸福な社会生活を保障することになり、人間の創造的役割を高め、社会発展を促進させる基本的なカギとなった。結局、民主主義時代に入ってからは民主主義を強化・発展させるために貢献するか、それとも抑制するかということが社会生活における進歩と反動、社会的正義と不正義、善と悪とを分ける基準となった。

人間の自由と人権を略奪する政権 主権在民の民主主義理念を実生活に完全に具現するのは、人類の多方面にわたる長期的な努力を通してのみ可能である。反封建的民主主義革命が勝利した後今日に至るまでの人類の歴史的発展の過程は、国家と社会で人民の自主的な地位が高まっていく過程、つまり民主主義が発展する過程だといえる。そのため、民主主義の発展はそれを阻害する時代遅れの反動的な社会悪を克服する闘争を通してのみ実現できる。この時代遅れの反動的な社会悪を特徴づけるのは、独裁、特権、暴力である。民主主義時代に入って人類の発展に重要な歴史的意味を持つ大事件は、それが起きた具体的な原因と標傍した指導理念、そして進行過程の具体的な形態という視点から見れば異なるが。その本質は民主主義を固守し発展させていく歴史の進歩的勢力と民主主義の発展に逆行し、自己の特権を暴力的に維持・拡大しようとする独裁勢力間との闘争にあることは間違いない。過去を振り返ってもアメリカを先頭とする民主主義勢力は、日本、ドイツ、イタリアを主軸とするファシスト独裁を力で撃破しただけでなく、ソ連を筆頭とする独裁体制を崩壊させたことによって民主主義の発展に多大な寄与をもたらした。しかし、しかし、人類が民主主義の理念を完全に実現するためにはまだ長期間にわたる進歩を続けねばならずそのためには独裁を克服するための闘争は避けようがないのも事実である。独裁の反人民性と反動性は北朝鮮島の南北対立によりいっそう明確に実証されている。

参考文献 北朝鮮ー崩壊へのシナリオ 2003 河出書房新社 黄長燁 投稿者ほわすー


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