シリア難民2
出典: Jinkawiki
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増え続けるシリア難民
シリアでは、アサド大統領による独裁政治が続きこれに反発する人たちが民主化運動を始めた。同じアラブの国々での民主化運動の影響を受けたもので「アラブの春」と呼ばれた。フェイスブックやツイッタ―などを通じて連絡を取り合った若者たちが政治の民主化を求めた。チュニジアやエジプト、リビアでは独裁者が逃げ出したり逮捕されたり、殺されたりして、政治が大きく変わった。しかしシリアでは民主化運動をアサド政権が徹底的に弾圧した。怒った人たちは武器を持って武装闘争を始めた。政府軍の兵隊たちの中にもアサド政権のやり方に反発した人たちが反政府の立場に立って戦い始め、国内が内戦状態になってしまったのだ。
周辺国に難民キャンプ
難民たちは、シリアの隣国で言葉が通じるレバノン、ヨルダン、言葉は違うがトルコに逃げ込んでいる。このうちヨルダンには50万人もの難民が生活している。身寄りがなくお金もない人たちは難民キャンプに入る。難民キャンプとしてはパレスチナ難民のキャンプがよく知られている。こちらは難民が発生してから60年以上もたつためテントから仮設住宅、そしてコンクリート製の2階建て住宅に変化した。「難民キャンプ」というイメージとはかけ離れたものになったのだ。
参考文献 池上彰(2017) 『一気にわかる!池上彰の世界情勢2017』毎日新聞出版 投稿者ほわすー