抑止力
出典: Jinkawiki
(版間での差分)
2020年1月13日 (月) 08:30の版 Daijiten2014 (ノート | 投稿記録) ← 前の差分へ |
2020年1月13日 (月) 08:48の版 Daijiten2014 (ノート | 投稿記録) 次の差分へ → |
||
5 行 | 5 行 | ||
懲罰的抑止とは戦争を始めようとするならば反撃に受けて立つという威嚇を示すことで勝ったとしても損害が大きくなるかもしれないと相手国に攻撃を断念させ戦争になりにくくすること。この時、相手に「多少の損害は問題ない」「損得などは関係ない」と思われてしまわないよう、相手に合わせた武力を持つ。相手が核を撃ったら、核を撃ってやり返す相互確証破壊もその1つである。 | 懲罰的抑止とは戦争を始めようとするならば反撃に受けて立つという威嚇を示すことで勝ったとしても損害が大きくなるかもしれないと相手国に攻撃を断念させ戦争になりにくくすること。この時、相手に「多少の損害は問題ない」「損得などは関係ない」と思われてしまわないよう、相手に合わせた武力を持つ。相手が核を撃ったら、核を撃ってやり返す相互確証破壊もその1つである。 | ||
- | 拒否的抑止とは相手の攻撃を物理的に阻止し、攻撃をしても意味がなく目的を果たすことはできないと相手に攻撃を断念させること。圧倒的な武力を持っていることを宣言するだけでも抑止となることがある。日本の場合、自衛隊は憲法の制約により必要最小限度の武力しか行使することができず、これは拒否的抑止力に当たると考えられる。日本の自衛隊は拒否的抑止によるものだが、憲法9条があるから軍備は無くても大丈夫という証拠は存在しないため、懲罰的抑止力を持つ米軍に依存する形となっている。 | + | 拒否的抑止とは相手の攻撃を物理的に阻止し、攻撃をしても意味がなく目的を果たすことはできないと相手に攻撃を断念させること。圧倒的な武力を持っていることを宣言するだけでも抑止となることがある。日本の場合、自衛隊は憲法の制約により必要最小限度の武力しか行使することができず、これは拒否的抑止力に当たると考えられる。そのため、懲罰的抑止を米軍に依拠しているのが現状である。 |
2020年1月13日 (月) 08:48の版
相手が攻撃をしてくればこちらも相手に軍事的な対応を行って損害を与えるという姿勢を事前に示すことで活動をやめさせたり、攻撃をすることを思いとどまらせるなど制約をかける力のこと。抑止をする為には軍事的対応を実行する意図と能力が必要であり、相手がそれを正しく認識することで抑止が機能する。
抑止力は主に懲罰的抑止と拒否的抑止に分類される。
懲罰的抑止とは戦争を始めようとするならば反撃に受けて立つという威嚇を示すことで勝ったとしても損害が大きくなるかもしれないと相手国に攻撃を断念させ戦争になりにくくすること。この時、相手に「多少の損害は問題ない」「損得などは関係ない」と思われてしまわないよう、相手に合わせた武力を持つ。相手が核を撃ったら、核を撃ってやり返す相互確証破壊もその1つである。
拒否的抑止とは相手の攻撃を物理的に阻止し、攻撃をしても意味がなく目的を果たすことはできないと相手に攻撃を断念させること。圧倒的な武力を持っていることを宣言するだけでも抑止となることがある。日本の場合、自衛隊は憲法の制約により必要最小限度の武力しか行使することができず、これは拒否的抑止力に当たると考えられる。そのため、懲罰的抑止を米軍に依拠しているのが現状である。
【参考文献】
抑止力の分類 - 海洋立国論 http://anzenhoshounobenkyou.hatenablog.com/entry/2017/04/26/221319 (解説)抑止について http://www.clearing.mod.go.jp/hakusho_data/2010/2010/html/mc323000.html