エスペラント語15

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目次

エスペラント語とは

エスペラント語とは国際補助語の一つであり、とても簡略な文法を持っていてかつ覚えやすく使いやすい人工言語である。また、母語・国語の違った人々同士が互いに意思疎通を図るために使われている非自然言語とも言われている。エスペラント語はヨーロッパの言語を元にしているが、その発音や文法は規則的であり、日本人をはじめ多くの人が学びやすい言語となっている。民族の文化や言語を歴史的遺産として大切にしながら尊重すると同時に、さまざまな言語や文化の橋渡しの役目を果たすことを目的としているのがこの言語の特徴であると言える。

エスペラント語の歴史

19世紀末、ポーランドのユダヤ人の家庭にて育った眼科のお医者さんで、言語学者でもあったラザロ・ルドヴィコ・ザメンホフという人がいた。彼が生きた時代も世界のさまざまな地域で絶えることなく抑圧と人権侵害が巻き起こる戦争が起きた。そんな中、彼は戦争を無くすため、そして平和を存続させるためには多くの人々に共通する言葉が必要であるということ、それを用いることで多くの人々が国を越え話し合ったり理解しあったりすることが戦争を無くすために必要なのだとと考えた。そこで、人々の国語や母語を超えた共通の言語を作ろうと固く決意したのである。そして、言語が異なる民族や人々が平等な立場で使うことのできる共通語エスペラント語を創案し、1887年に発表したのである。 その後、1905年にフランスのブローニュ・シュル・メールにて第一回エスぺランティスト世界大会が開催され、日本ではその翌年1906年、日本エスペラント協会JFAが創立された。1930年代には甚だしい官憲の弾圧があったりと、エスペラント運動は決して簡単に反映されたわけではなかったが、第二次世界大戦後もこの運動は発展し続け、今日では日本エスぺラント協会によって毎年大会が開催されるほどになった。

日本エスペラント協会とは

国際共通語であるエスペラントの普及・発展のために日本を代表して活動している日本エスペラント協会は、1919年に日本エスペラント学会として創立された。その後、1926年に財団法人として認可され、2012年に公益法人制度改革を機に、一般財団法人日本エスペラント協会として改称された。エスペラント普及・発展によって、国際相互理解を促進し、エスペラントを仲立ちとする文化をより発展させ、そしてエスペラントについての学術を進行することを軸として活動している。また今では、日本エスペラント大会を開催するようになっており、大会テーマについての講演会やコンサートなどのさまざまなプログラムが行われている。

エスペラントと宮沢賢治

エスペラントと日本文学をつないだ人物として、宮沢賢治がその一人として挙げられる。たとえば『ポラーノの広場』という本に登場するモリーオ、センダード、イーハトーヴォなどの地名は、盛岡、仙台、岩手といった実在する地名をエスペラント語風にアレンジしたものだとも言われている(諸説あり)。宮沢賢治本人はエスペラントを実用するレベルまで習得できなかったようだが、『新行本 宮澤賢治全集』第6巻には『エスペラント詩稿』が収録されており、自信でつくった詩や短歌をエスペラント語風に翻訳しようとした形跡が残っている。このほかにも、秋田雨雀や今和次郎といったさまざまな方々によってエスペラントが活用され、未来に活きるようにと託していったという歴史が残っている。

参考文献

地球ことば村(2019/01/10 閲覧) http://www.chikyukotobamura.org/muse/low_esperanto.html

日本エスペラント協会(2019/01/10 閲覧) https://www.jei.or.jp/

P+D MAGAZINE(2019/01/10 閲覧) https://pdmagazine.jp/background/esperanto-726/

HN:ABTN


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