雅楽
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高橋秀樹『日本の楽器・日本の音5 歴史』(2002)株式会社小峰書店 | 高橋秀樹『日本の楽器・日本の音5 歴史』(2002)株式会社小峰書店 | ||
投稿者:松下 | 投稿者:松下 |
2020年1月26日 (日) 13:42の版
神社や結婚式などで、「雅楽」のメロディーを耳にしたことはないだろうか。雅楽は日本の宮廷楽舞として奈良時代から演奏され続けている。現在も宮内庁の「式部職学部」によって大切に継承されている。 雅楽とは、もともと外国から輸入された音楽や舞のことせある。奈良時代(701年)に制定された「雅楽寮」では、主に唐楽と三韓楽が中心とされていた。しかし現代は、古くから日本にあった「国風歌舞(くにぶりのうたまい)」や、平安時代に入ってから新たに作られた「催馬楽(さいばら)」「朗詠」といった歌曲も合わせて、雅楽と呼ばれている。 雅楽は、10世紀以上も昔の曲や舞、楽器をそのままの形で受け継いでいる。このような例は、世界的に見てもめずらいしいことである。合奏だけの「管弦」と美しい装束をつけた舞と合奏が一体となった「舞楽」の2種類に大きく分けられる。管弦は西洋音楽のオーケストラにあたるもので、3種類の管楽器、2種類の弦楽器、3種類の打楽器が使われる。このような楽器編成を「三管両弦三鼓」と呼ぶ。雅楽には指揮者にあたる人はいないが、「鞨鼓(かっこ)」の奏者が全体のリズムやテンポを決める役割を持つ。管弦の代表的な曲には「越天楽」がある。
参考
高橋秀樹『日本の楽器・日本の音5 歴史』(2002)株式会社小峰書店
投稿者:松下