琵琶

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 +高橋秀樹『日本の楽器・日本の音5 歴史』(2002)株式会社小峰書店
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 +投稿者:松下

2020年1月26日 (日) 14:25の版

 琵琶はペルシア(現在のイラン、イラクを中心とした地域)で生まれた楽器である。それが日本に伝わったのは7~8世紀頃と考えられている。現在、奈良の正倉院に残されている「螺鈿紫檀五間琵琶(らでんしたんごげんびわ)」は、世界で最も古い五弦の琵琶として有名である。  当時日本には2種類の琵琶が伝えられており、中国から唐楽の楽器として伝えられていた「楽琵琶」と、インドから中国を通って九州に伝わった「盲僧琵琶(荒神琵琶)」である。楽琵琶は現在も雅楽の演奏に使われている。それに対して、盲僧琵琶は目の不自由な僧侶がお経を唱える際、その伴奏楽器として使われていた。このような人々のことを、「琵琶法師」と呼ぶ。盲僧琵琶はその後、武士階級を中心に人気のあった「薩摩琵琶」と、19世紀に入って薩摩琵琶から考案された「筑前琵琶」という2つの大きな流れとなって、現在に至っている。  琵琶の音楽は、殆どが「語り部」である。その代表的な例が「平曲」である。平曲とは、琵琶の伴奏で『平家物語』を語ったもので、楽琵琶より少し小さい四弦五柱の「平家琵琶」が使われていた。


参考

高橋秀樹『日本の楽器・日本の音5 歴史』(2002)株式会社小峰書店


投稿者:松下


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