狂言2
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能が「荘重で貴族的な歌舞劇」という特徴を持つのに対し、能は「滑稽で庶民的な対話劇」といった対照的な特徴を持つ。能の演目のうち、前場と後場との間に狂言方が演ずるものを「間狂言(あいきょうげん)」という。ほとんどの能に間狂言が含まれており、能と狂言は互いに依存して演じられてきた。いわば2人3脚の関係で、現在その両者を総称して「能楽」と呼ぶ。 | 能が「荘重で貴族的な歌舞劇」という特徴を持つのに対し、能は「滑稽で庶民的な対話劇」といった対照的な特徴を持つ。能の演目のうち、前場と後場との間に狂言方が演ずるものを「間狂言(あいきょうげん)」という。ほとんどの能に間狂言が含まれており、能と狂言は互いに依存して演じられてきた。いわば2人3脚の関係で、現在その両者を総称して「能楽」と呼ぶ。 | ||
+ | 狂言には二つの芝居形式があり、一つは狂言師たちだけによる台詞劇、もう一つは能の演目の中で「間狂言」の役者として演じる方法である。狂言独自の台詞劇「本狂言」の演目は260番ほどあり、その中で笑いを含くまないものはたったの10番ほどといわれる。「狂言」には多種多様な「おかしみ」が取り揃えてあるのだ。 |
2020年1月26日 (日) 14:54の版
狂言は、もともと悩と同じルーツで奈良に渡来した芸能、「散楽」に辿りつく。散楽と日本の芸能が融合し「猿楽」となり、その中の庶民的な部分や物まね、曲芸などから話術を主体とした対話劇が「狂言」として「能」とは別な形式を持つようになった。
特徴
能が「荘重で貴族的な歌舞劇」という特徴を持つのに対し、能は「滑稽で庶民的な対話劇」といった対照的な特徴を持つ。能の演目のうち、前場と後場との間に狂言方が演ずるものを「間狂言(あいきょうげん)」という。ほとんどの能に間狂言が含まれており、能と狂言は互いに依存して演じられてきた。いわば2人3脚の関係で、現在その両者を総称して「能楽」と呼ぶ。 狂言には二つの芝居形式があり、一つは狂言師たちだけによる台詞劇、もう一つは能の演目の中で「間狂言」の役者として演じる方法である。狂言独自の台詞劇「本狂言」の演目は260番ほどあり、その中で笑いを含くまないものはたったの10番ほどといわれる。「狂言」には多種多様な「おかしみ」が取り揃えてあるのだ。