黒船
出典: Jinkawiki
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黒船は、大型の西洋式航洋船のことで、語としては江戸時代の前から近世の日本で用いられた。
軍艦「サスケハナ」
全長:78.3m/横幅:13.7m/重さ:2,450t
1853年、1度目の黒船来航の時に、ペリーが乗っていた旗艦(司令官の乗る船)。名前は、アメリカを流れる「サスケハナ川」から取られている。
黒船は、石炭を燃やして作った蒸気の力で外輪を回して、煙突から煙をはきながら進んだ。18世紀、欧米諸国で産業革命が起こり、蒸気機関が大きく発展した。長い船旅に備えて、甲板の一部で乗組員の食料となるヤギや鳥が飼われていた。船の内部は、3つの層に分かれていた。1番上の層にはペリーの部屋や乗組員達が寝るハンモック、2番目の層には、パンなどをつめた食料の倉庫があった。1番下の層は燃料倉庫になっており、石炭が積まれていた。船の前や後ろには、大砲や銃が備えてあった。直径20cm以上もある大砲を、全部で9門も備えていた。
武装した黒船の出現は、日本の人々を恐れさせると同時に、大きな好奇心を抱かせた。海岸には、見物気分の人々が溢れた。黒船の姿を描いた瓦版も、たくさん売れた。
参考文献
・日本の歴史/発行:株式会社KADOKAWA/監修:山本博文