天皇

出典: Jinkawiki

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2009年1月25日 (日) 15:04の版
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○天皇(てんのう)
 天皇とは日本国憲法において、日本国および日本国民統合の象徴と定められる地位、もしくはその地位にある個人のことである。また、皇帝・君主を敬っていう称号(君主号)もしくは諡号であり、古代から世襲により受け継がれた日本の君主である。7世紀ごろ大和朝廷の大王が用いた称号に始まり、その権能は古代、中世、近世、近代と変遷を経て、現代の象徴天皇制に及んでいる。

○日本国憲法
 日本国憲法第一章第一条によると、
 「天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であって、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く。」
 第七条によると、
 「天皇は、内閣の助言と承認により、国民のために、左の国事に関する行為を行ふ。」
一 ,憲法改正、法律、政令及び条約を公布すること。
二 ,国会を召集すること。
三 ,衆議院を解散すること。
四 ,国会議員の総選挙の施行を公示すること。
五 ,国務大臣及び法律の定めるその他の官吏の任免並びに全権委任状及び大使及び公使の信任状を認証すること。
六 ,大赦、特赦、減刑、刑の執行の免除及び復権を認証すること。
七 ,栄典を授与すること。
八 ,批准書及び法律の定めるその他の外交文書を認証すること。
九 ,外国の大使及び公使を接受すること。
十 ,儀式を行ふこと。

○天皇の称号
 天皇という称号は、中国から取り入れたものである。中国で皇帝が天皇と称した例は、唐の高宗(在位650~683)があるのみで、中国ではもっぱら宗教上の用語であるようだ。日本での用例は608年推古天皇の頃、聖徳太子が隋に送った国書に、「西皇帝(もろこしのきみ)」に対して「東天皇(やまとのてんのう)」と称したとの『日本書紀』の記述が最初とされる。
 天皇の敬称、別称は、歴史上きわめて多彩である。古代以来の天皇の別称には、大君、上(うえ)、上(かみ)、主上、皇上、聖上、今上、当代、当今、至尊、聖、一人(いちじん)などがあり、上御一人、すなわち現に上に在る尊い人という意味のことばが多い。
 また、天皇には姓はなく、死後に追号が贈られる。生前の徳をたたえる追号は、諡号ともいう。追号の制度は、律令の公式令で確立した。追号には、在所、山陵の名、先の天皇の追号に「後」を付したもの、先の2人の天皇の追号から1字ずつを採り合わせたものなどがある。明治以後は一世一元制となり、元号が追号とされている。

○天皇の衣食住
・衣生活
 奈良時代には、礼服として唐風の袞冕が用いられた。平安時代には、初めて天皇の衣服が規定され、神事の祭服には帛衣、礼服には袞冕を用い、それ以外には束帯の黄櫨染の袍を着用した。また略装として裾の長い御引直衣があった。のち礼服は、もっぱら即位礼に用いられるようになった。江戸時代には、即位礼に帛御服、神事に斎服を用い、日常は、御金巾子の冠に、白羽二重小袖、緋の切袴を着用した。江戸中期からは、冠は纓が直立した立纓の冠が用いられた。明治維新後は、祭祀、儀式に束帯、小直衣などを用いるほかは、洋服となり、陸軍式、海軍式の各種軍装が定められ、またモーニング、背広なども用いられた。現代では、儀服に束帯などが用いられるほかは、日常は背広、礼服には燕尾服、モーニング、タキシードなどが着用される。
・食生活
 平安時代以来、天皇の食事は、台盤に銀の食器をのせ、御飯、あつもの、魚貝、海草、木菓子、唐菓子などを調進した。江戸時代には、日常の供御と年中行事の供御があり、日常の食饌では、白木の三方に染付の茶碗をのせ、土器のふた、やなぎ箸を用いた。年中行事の供御には、元日の烹雑(ほうぞう)など独特のものがある。明治以後は宮内省大膳寮、現代では宮内庁管理部大膳課が食饌を調進する。
・住生活
 平安時代には、初め内裏の仁寿殿が天皇の住居であったが、平安中期以降、寝殿造の清涼殿にかわった。江戸時代には、書院造の常御殿が住居となった。明治維新後は、東京の皇居内の西の丸が住居であったが、火災で焼失後、1889年(明治22)明治宮殿が成って、書院造の常御殿が住居となった。敗戦後は、洋風の御文庫が住居となったが、1961年(昭和36)新宮殿が完成し、吹上御所が住居となった。


参考文献
・フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』(天皇)
http://www.kunaicho.go.jp/
http://100.yahoo.co.jp/

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