フレネ教育

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2009年1月26日 (月) 13:30の版
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「子ども主体」の教育をモットーに子どもの生活の延長にある教育を目指す。 自由作文や印刷、学校間通信やサークル対話などを通じて、子どもの「表現の場」をつくることに力を入れる。


目次

セレスタン・フレネ(1896-1966)

フランス、バール・シュール・ルーという山間にある小学校の教師を経て、子どもを主体とする教育技術(方法)を研究。様々な誤解と思想的弾圧を乗り越えながら、1935年妻エリーズとともに人里離れたビウリエの丘にフレネ学校を設立。生涯一教師として教育に携わった。


異年齢の子どもが学びあう

フレネが1935年に南フランスで開校したフレネ学校では、年齢で分けられているのではなく、約60人の生徒のうち、3~5歳、6~7歳が中心のクラス、8~11歳までの3クラス。 少人数で、異年齢が学びあうクラスでは、年長の子どもがちいさな子どもに気を配る光景が見られるなど、互いを思いやる気持ちが自然と育まれる。


3歳から文章で表現

フレネ教育の大きな柱は「作文」と「印刷」である。子どもが日常生活のなかで発見し、表現したいと思ったことを文章にしていく。子どもたちは3歳から文章を書くが、はじめは先生が手助けし、取り組む。自分で書いたものが印刷され、他人に読まれるのは嬉しいから、自分の思いをきちんと表現しようという意欲が沸いてくる。


意見交換

フレネ学校の子どもは対話の名人と呼ばれる。お互いの考えを話し合うという習慣があるからだ。毎日の「朝の会」「帰りの会」「コンフェランス」(親子の研究発表会)、協同組合の集会(学級・生徒集会)があり、意見交換をよくしている。 クラスには言いたいことを自由に書き込める壁新聞があり、そこでの「称賛する」「批判する」「実行した」「希望する」の欄に書かれたことが話し合いのテーマになる。議長は子どもで、先生も参加する。


尊重しプライドを傷つけない

フレネ学校の先生方は、フレネ教育について次のように述べる。「子ども一人ひとりを尊重すること」「子どもの情熱、子どもの中にある欲求を最高の段階まで導く」「子どもに失敗をさせない」

失敗をさせない、は「失敗を恐れさせない」ということだ。みんなの発表の前でも「自分が覚えたものをみんなが聞いてくれるんだ」という誇らしい気持ちで行われるものだ。 これは一人ひとりの存在を認めあったうえで行われていること。関係ができているから、率直に発言し、批判もする。お互いの良さも認め合うことにつながっている。


引用・参考文献

たなか じんいちろう「のびのび子育て」クレヨンハウス

新しい教科書 北欧 伊藤高 2007


  人間科学大事典

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