キルパトリック

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2009年1月29日 (木) 14:00の版
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ウィリアム・ヒアド・キルパトリックは、アメリカの教育学者で、ジョン・デューイの弟子で、同僚、かつコロンビア大学での後継者である。

略歴

1871年:ジョージア州ホワイト・ブレインズに生まれる。高等学校の数学の教師になる。その後、マーサー大学で教鞭をとる。1898年:シカゴ大学での教師のためのサマーセミナーにて初めてジョン・デューイに出会う。1907年:コロンビア大学の教育学部に再入学、デューイに再会。デューイの下で学ぶことになる。1919年:デューイとキルパトリックは、プロジェクト・メソッドというアイディアを提唱。共同で、プロジェクト・メソッドの構想とその基礎理論と実践方法を次々と発表、世界的に反響を生む。

プロジェクト・メソッド

デューイに学んだ進歩主義教育の理論的指導者キルパトリックが考案した経験主義教育理論を具体化した問題解決学習の方法である。具体的には作業を通して、学習者自身が問題解決過程をたどり、その中に学びが生成するというものである。この方法では学習の最初に目的を設定し、実行計画を立てて実践、最後に評価をするという4つの過程を経験する4段階(目的、計画、遂行、判断、評価)教授段階が展開される。教師は、適切なテーマや問題の設定がなされているかを判断し、計画や活動に必要な条件を整え、学習者の相談に応ずるなどの支援を行う。企画、計画、実行することにより、課題の遂行能力や知識、理解、技術などの能力の獲得を目指す学習を「社会的環境の中で展開される全精神を打ち込んだ目的ある活動」(プロジェクト)として組織し、これを4段階の手続きで実施し、その過程で無意識的付随的に人格形成が図られるというもの。この方法は、教科に区分された学習ではなく、学習者の生活経験を基盤とした学習方法であり、カリキュラムの相関や統合が図られるろころに特徴がある。 学習者は生活の中から課題を見出し、自主的にこれを解決することで学習するが、こうした方法こそが豊かな成果をもたらすと主張した。ソ連のグース・プログラム等、日本も含め世界的な影響力を持った。


プロジェクト・メソッドと総合的な学習の時間

 プロジェクト・メソッドは現在の総合学習に生かされている。学校教育が学習者の生活とかけ離れたところで行われているために、もっと実生活に役立つ形の学習として総合学習が取り入れられた。この実際の生活の場を学習に引き込んで学習を構想するという考え方はまさにプロジェクトメソッドである。(オタム)


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