安価な政府
出典: Jinkawiki
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見えざる手 スミスは、各人が個人的な利益だけを追求したとしても、結局は神の「見えざる手」によって経済が自動的に調節されて、社会全体の利益がもたらされるという考え方をした。見えざる手についてもう少し説明すると、スミスは、人の行為の善し悪しの決め手は、利害関係のない第三者(スミスは「公平な観察者」と言っている)の同感が得られるかどうかにあるとした。人は他人の同感を得て、非難をされたくないと考えるので、結局利己的な衝動が強かったとしても、社会的に認められる範囲内で行為をしようとする。つまり自制心というものが働くのである。これが「見えざる手」ということになる。よって経済活動にしても、同じように自制的に行われると考え、個人が自分の利益を求めて活動しても、「見えざる手」に導かれて、自然と社会の秩序が維持されて、さらには社会全体の利益は増進すると考えたのである。