中津藩
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福沢諭吉(当時下級士族) | 福沢諭吉(当時下級士族) | ||
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前野良沢( 藩医) | 前野良沢( 藩医) | ||
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・Yahoo!百科事典 http://100.yahoo.co.jp/detail/%E4%B8%AD%E6%B4%A5%E8%97%A9/ | ・Yahoo!百科事典 http://100.yahoo.co.jp/detail/%E4%B8%AD%E6%B4%A5%E8%97%A9/ |
2009年8月4日 (火) 18:05の版
豊前(ぶぜん)国下毛(しもげ)郡中津(大分県中津市)に藩庁を置いた藩。豊臣(とよとみ)秀吉の九州平定後、黒田孝高(よしたか)が豊前6郡を与えられて中津に入ったが、1600年(慶長5)関ヶ原の戦いの戦功によって筑前(ちくぜん)福岡に移封。そのあと細川忠興(ただおき)が豊前1国、豊後(ぶんご)国国東(くにさき)、速見(はやみ)2郡を与えられて中津に入ったが、02年には小倉(こくら)城を築いて移り、中津はその支城となった。1632年(寛永9)細川氏が肥後熊本に移ると、播磨(はりま)(兵庫県)龍野(たつの)の小笠原長次(おがさわらながつぐ)が上毛(こうげ)、下毛、宇佐3郡に8万石を与えられて中津に入った。長次のあと長勝、長胤(ながたね)、長円(ながのぶ)、長(ながさと)と続いたが、その間、1698年(元禄11)には長胤の不行跡のため領地を没収され、先祖の勲功によって4万石で相続を許された。しかし1716年(享保1)長が夭逝(ようせい)したため改易となり、そのあと丹後(たんご)(京都府)宮津の奥平昌成(おくだいらまさなり)が上毛、下毛、宇佐3郡および筑前国、備後(びんご)国に10万石を与えられて中津に入った。昌成のあと昌敦(まさあつ)、昌鹿(まさか)、昌男、昌高、昌暢(まさのぶ)、昌猷(まさみち)、昌服(まさもと)、昌邁(まさゆき)と9代続き、廃藩置県に至った。
目次 |
歴代藩主
*細川家
初代 細川忠興(ただおき)
*小笠原家
初代 小笠原長次(ながつぐ)
二代 長勝(ながかつ)
三代 長胤(ながたね)
四代 長円(ながのぶ)
五代 長邑(ながさと)
*奥平家
初代 奥平昌成(まさしげ)
二代 昌敦(まさあつ)
三代 昌鹿(まさか)
四代 昌男(まさお)
五代 昌高(まさたか)
六代 昌暢(まさのぶ)
七代 昌猷(まさみち)
八代 昌服(まさもと)
九代 昌邁(まさゆき)
奥平家の享保改革における商業政策の本質
享保2年、前藩主の小笠原に代わった新藩主、奥平の入部と同時に享保改革は断行された。奥平の任務は小笠原の一貫した農民を苦しめる不合理な藩政を改革することであったと見られる。それ故、中津藩は徳川幕府の意図する統一的改革路線を忠実に反映しつつ、他藩に先駆けて享保改革に乗り出した。
享保2年に始まる改革の多面的な内容は、入部早々に発布された23カ条の法令によって規定づけられるが、その骨子とも言うべきは、藩鎖国政策に基づく封建反動的藩体制強化策であったと言える。小笠原の失敗を教訓とする奥平がなによりもまず緊急課題として取り上げなければならなかったことは、貨幣調達の円滑化であった。そこで奥平は「城下町商業の保護」を全面に押し出し、城下町を境界づける六関門での課税賦課と、酒、酢、醤油、油、古手等の商品の三里内周辺農村内での生産、販売禁止がそれにあたった。これにより城下町商人は、藩内外の商品流通を一手に掌握。競争相手の農民は為す術がなく、城下町商人は問屋制的生産と利益を維持することができた。
これらのことから、改革の本質が「城下町商業の保護」と銘打った農村の抑圧にあったことが分かる。これが享保改革の基本路線であり続けたため、こと農村に関しては改革は為されず、小笠原藩政を踏襲するものでしかなかった。
この改革は一見前進的な装いはしており、一般的には「成功」とされているが、本質は藩外商人への依存をできるだけ排除し、その分だけ農民収奪を強化する藩鎖国的な封建反動的名君改革であったと言わざるを得ない。
ichi
中津藩出身の著名人
福沢諭吉(当時下級士族)
前野良沢( 藩医)
参考文献
・Yahoo!百科事典 http://100.yahoo.co.jp/detail/%E4%B8%AD%E6%B4%A5%E8%97%A9/
・中津藩 http://www.asahi-net.or.jp/~me4k-skri/han/kyushu/nakatu.html
・藩社会の研究 宮本又次編 [中津藩の藩政改革 後藤光行] ミネルヴァ書房