週5日制
出典: Jinkawiki
2010年2月2日 (火) 10:15の版
1.概要 学校週5日制とは、土曜日と日曜日を学校の休業日とすることで、世界的に広く実施されている制度である。学校5日制や学校週休2日制とも呼ばれる。 学校週5日制は、子供たちの家庭や地域社会での生活時間の比重を高めて、主体的に使える時間を増やし、「ゆとり」の中で生活体験や、自然体験、社会体験、文化・スポーツ体験など、さまざまな活動や経験をする機会を増やすために導入したものである。
2.週5日制が目指すべきもの 学校週5日制は、学校、家庭、地域社会の役割を明確にし、それぞれが協力して豊かな社会体験や自然体験などの様々な活動の機会を子どもたちに提供し、自ら学び自ら考える力や豊かな人間性などの「生きる力」をはぐくむことをねらいとしている。 子どもたちの「生きる力」をはぐくむためには、豊かな体験が不可欠である。自然体験などが豊富な子どもほど、道徳観や正義感が身についているという調査結果も出ている。家庭・学校・地域社会が連携・協力して、子どもたちが豊かな体験活動をする機会を作らなければならない。
3.画一教育からの脱却 学校週5日制は、戦後教育の中でも、ひときわ大きな制度変更であるにもかかわらず、いまだにわかりにくい漠然な部分が残っている。それは、今回の変更が、「画一教育からの脱却」が課題とされていることにその理由がある。つまり、従来は学習指導要領によって、かなり教育内容が拘束されていたが、「今回からは、学習指導要領は最低基準で、マニュアルはない」ということになっているからなのである。つまり、従来の「画一的」学校教育の中では、育ちにくかった力を子供たちに培おうというねらいがある。総称として「生きる力」「生き抜く力」と呼ばれているのがそれである。よって、大人たちが自分の経験した学校生活の記憶からイメージしようとしても、イメージしにくいし、できないのである。 たとえば、学校が地域からのゲストティーチャーの力を借りるのもひとつである。そのために学習内容を大幅に削減してでも「総合の学習」の時間をつくったということなのある。週5日制も子供たちに新たな力を養うために、生み出された「ゆとりの時間」を大いに活用するということにつながってくるのである。そうなると、親もただ不安がっているわけにはいかない。どんな力を子供たちを培い・育むことが21世紀を生きていく子どもの幸せにつながるのか。親も我が子の教育を学校任せ、塾任せ、お稽古任せつまり人任せにしておけなくなったといえる。お金にものをいわせての「安易な教育の外注」は、もはや許されなくなったのである。
4.学力向上 変化の激しいこれからの社会では、生きていくために必要な知識・技術やそれらを獲得する手段も普段に変化することが予想される。このため、これからの社会を生き抜く子どもたちに、基礎的・基本的な知識、技能はもちろん、生涯にわたって学ぶ意欲や、思考力、判断力、表現力なども含め、実生活に活きて働く「確かな学力」を育むことが重要である。学校では、新しい学習指導要領の下、子どもたち一人ひとりの能力や個性を伸ばせるよう、きめ細やかな指導を充実させるとともに、学んだ知識・技能を実感を持って理解できるよう、観察・実験・調査・研究・発表・討論などの体験的、問題解決的な学習を積極的に取り入れた授業が行われている。
参考文献 文部科学省 http://www.mext.go.jp/ レッツ体験学習 http://santa-p.jp/shuugo.html 中央教育審議会 http://202.232.86.81/b_menu/shingi/12/chuuou/toushin/960701l.htm
(投稿者 AK)