フリースクール3

出典: Jinkawiki

(版間での差分)

2010年2月2日 (火) 11:25の版

目次

フリースクールとは

日本では、不登校の子どもの受け皿として、その学習権の保障や安心してすごせる施設。 さらに、通信制高校での学習をサポートするサポート校など、不登校の子どもを対象としたもののことをフリースクールと言う。そのためフレネ教育などから影響されている、いわゆる海外のフリースクールとは異なる機関や施設が、日本においてフリースクールと総称されている。 こうしたフリースクールの規模や活動内容はきわめて多様であって、民家やマンション、事務所ビルの一室を借り、スタッフや子どもを合わせても10人に満たないような小さなものから、在籍数が100人を超える大きなものまであり、一般の学習塾が不登校の子どもを受け入れてフリースクールと称している例もある。


活動内容

子どもの自主性を重んじ、スタッフと子どもが対等な立場で民主的に活動内容を決定するものが主流。 しかし多くの学校のようなカリキュラムを持ち、スタッフが主体となって「規則正しい生活」や学習をさせる施設もあり学校によって様々である。 ほとんどのフリースクールは、学校教育法1条に定める学校の要件に該当しない。さらに正規の学校としての認可も受けていない。 このためフリースクールを卒業・修了しても、進学や就職、資格取得に必要な学校の卒業資格は得られない。 しかし規制の枠にとらわれず今までのような学校にはない、自由で独創的な教育を実現することができるため学校に合わない子どもにとって、重要な選択肢となっている。 また、1992年から在籍する学校の校長の裁量によって、フリースクールなどの民間施設に通った期間を、学習指導要録上出席扱いすることができるようになった。 フリースクールの対象年齢は当初、小中学生の学齢期の子どもが中心であったが、しだいに高校生以上の年齢にも拡大されている。


フリースペースとのちがい

フリースペースとはフリースクールとともに、不登校などの子どものための民間の受け皿となっている団体または組織。 多くの学校のような固定的なカリキュラムや時間割を持たず、毎日をどう過ごすかは子供の自主性にゆだねられていることが多い。 フリースペースとフリースクールを区別する明確な基準はなく、それぞれがどう自称するかによって決まる。 そういう理由から、フリースペースには、フリースクールよりも、より複雑な問題を抱えている子供たちが多く集まってくる。 うつ病傾向、自傷行為、対人恐怖、引きこもりなど、こうした子どもたちとまずコミュニケーションを構築し、その過程の中でどんな援助が可能か模索するための場所としてこうしたスペースが使われる。多くは、個人の自宅や昼間の学習塾が利用されるなどが多い。


日本での取り組み

NPO法人が存在する。 親子相談会を定期的に実施。不登校など問題を抱えている親子の相談と支援。実践相談会として各フリースクールに於ける現場での指導の実際例や展開方法など、その成果を色々な方に広く知らせて、参考にしてもらう。 勉強会として子供達にとって保護者にとって何が大切なのか、その指導や対応はどうすべきか。 有識者を講師に招き、フリースクール当事者としての学習の場をもつ。さらに日本フリースクール協会設立の意義の告知(子供や親、相談者向け)ならびにフリースクールの定義や存在理由、その価値や内容を広く社会に訴えていく。それに関連してまずインターネットの更なる完備。 フリースクール情報を密にし、親子や関心ある方々が各フリースクールの活動や情報をインターネットで提供。その定義に合ったフリースクールの紹介、居場所探しを行う。そして体験学習を通して学習を促進する。また親子電話相談室の完備(受け皿)を準備していつでも子供や保護者の相談を受けられる体制づくりをしたり、広報事業活動を行ったりしている。 具体的にはNPO法人日本フリースクール協会の存在や活動を更に認知してもらい行政を含め学校・教育委員会・公立相談所・マスコミ・地域など幅広く全国的規模で訴え、多くの支援者を得る。


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