四民平等
出典: Jinkawiki
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2010年2月12日 (金) 20:38の版
明治維新により士農工商(四民)の封建的身分制度が撤廃され、族籍が再編されたこと。1869年に華族・士族・卒族・平民の4族籍に再編され、1872年に更に華族・士族・平民の3族籍に大別された。また、平民に苗字を名乗ることを認め(苗字の許可、1870)、華士族との通婚、職業移転の自由を認めた(1871)。
華族:1869年に公卿・大名に与えられた族籍呼称。1884年に華族令公布で特権的身分となり五爵位を設け、維新の功臣にも授与した。貴族院を構成。1947年に廃止。
士族:1869年に旧幕臣・旧藩士に与えられた族籍呼称。刀を指すことが禁じられ、秩禄処分となった後は生活に困窮する者も多く、社会問題を起こす者も少なくなかった。
卒:1869年に旧足軽以下の下級武士に与えられた族籍呼称。1872年に一部を士族、残りを平民に編入して廃止された。
平民:1869年に農工商に属する庶民に与えられた族籍呼称。1871年に従来のえた・非人とされた人々も平民とされた(身分解放令、1871)。しかし、新平民や部落民と呼ばれ、依然として差別は残ったままだった。