オイリュトミー3
出典: Jinkawiki
(版間での差分)
2010年2月13日 (土) 10:27の版
1911年から12年にかけてうまれたもので、「芸術としての教育」で呼ばれるシュタイナー教育の大黒柱で、「動きの芸術」と言われている。シュタイナー学校独特の教科である「オイリュトミー」は「聴こえるけれど目に見えない言葉」と「聴こえるけれど目に見えない音楽」を、「見える言葉」と「見える歌」にする運動技術といわれている。
シュタイナーは「人間が〈のど〉を通して言葉や歌で表現することは、人間が知覚した像、聞きとった音などを感覚的な印象として受け止めたすべてのことをもう一度形作ることなのだ」と教えている。人間の声は〈のど〉がいろいろな作業をして、空気と関わって出てきている。〈のど〉自体になり、その動きを人間の身体を、魂を、精神を持って表現する、つまり人間の全存在を通して言葉が見えるようになることが「オイリュトミー」である。
参考文献
『子どものいのちを育む シュタイナー教育入門』(学研)子安美知子、上松佑二、西平直ほか
『シュタイナー教育とオイリュトミー 動きとともにいのちは育つ』(学陽書房)秦理絵子
『シュタイナー教育を考える』(学陽書房)子安美知子