ルイ・ボナパルトのブリュメール18日
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2010年5月17日 (月) 15:35の版
ルイ・ボナパルトのブリュメール18日はドイツ出身の思想家カール・マルクスによって1852年に書かれた著書である。原題「The Eighteenth Brumaire of Louis Napoleon」。
フランスの軍部の人間であったルイ・ナポレオンのクーデターが成功し皇帝と至るまでの過程を描いた著書で、構造主義の始祖クロード・レヴィ・ストロースやコロンビア大学の比較文学研究者エドワード・E・サイードの思想の源流となったことでも有名である。レヴィ・ストロースはなんらかの研究をはじめる前に読むと必ず良い考えが浮かぶと語っている。
内容
この著書は第一章の念頭に「すべての偉大な世界的事実と世界的人物は二度現れる」というドイツの観念論哲学者フリードリヒ・ヘーゲルの言葉を引用してはじまる。これはヘーゲルの著書、『歴史哲学講義』における「そもそも国家の大変革というものは、それが二度繰り返されるとき、いわば人びとに正しいものとして公認されるようになるのです。ナポレオンが二度敗北したり、ブルボン家が二度追放されたりしたのも、その例です。最初はたんなる偶然ないし可能性と思えていたことが、繰り返されることによって、たしかな現実となるのです」を簡略化したものである。
参考文献・引用
ルイ・ナポレオン18日のクーデタ 植村邦彦・訳 柄谷行人・付論 平凡社ライブラリー
wikipedia jp 「ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル」
wikipedia en「Karl Marx」「The Eighteenth Brumaire of Louis Napoleon」